トヨタ、「ヤリスクロス」など不正3車種の生産再開、クラウン新車種「エステート」の販売は再延期[新聞ウォッチ]

12月以降に発売が再延期されるトヨタ・クラウン・エステート
12月以降に発売が再延期されるトヨタ・クラウン・エステート全 3 枚

上から目線で言えば「待たせたな」となるが、この場合は謝罪の気持ちを込めて「大変お待たせいたしました」という敬語表現がふさわしいだろう。

トヨタ自動車が、車の量産に必要な「型式指定」の認証不正の発覚で停止している『ヤリスクロス』と『カローラフィールダー』『カローラアクシオ』の3車種の生産を9月2日から再開するという。きょうの日経や東京などが報じているが、6月初旬の停止から約3か月ぶりの生産再開となる。

すでに国土交通省が基準適合性を確認し出荷停止の指示を解除したことを踏まえ、出荷は8月初旬に再開。生産についても「9月初旬に再開する」などと発表していたが、トヨタは予定通り、9月2日から生産子会社のトヨタ自動車東日本が運営する宮城大衡工場と岩手工場で、ヤリスクロスなどの3車種も生産の再開に踏み切ることを明らかにしたという。

一方、『クラウン』の新車種「エステート」の発売については、「12月以降に延期する方針を主要な販売店に伝えた」などと、きょう読売が取り上げている。

それによると、トヨタは8月9日、社内試験を第三者的な立場でチェックする「社内審査官」の新設などを盛り込んだ再発防止策を国土交通省に提出。発売を延期するエステートは不正のあった車種ではないが、トヨタは「再発防止策にのっとったより丁寧な認証業務を進める。(発売まで)当初計画よりも時間をいただく」(読売)と説明しているという。

トヨタは当初、今年の3月にエステートの発売を予定していたが、7月時点では「10月以降」と伝えたものの、さらに「12月以降」に再延期したことで、9か月以上遅れることになる。また、高級車ブランド「レクサス」の大型スポーツ用多目的車(SUV)『GX550』についても、100台を先行販売する計画が10月以降にずれ込む見通しとも伝えており、法令順守を怠った認証不正による国内販売の影響はしばらく尾を引くとみられる。

レクサス GX550 オーバートレイル+レクサス GX550 オーバートレイル+

2024年8月23日付

●日鉄・JFE、豪炭鉱の権益取得へ、1600億円、安定調達確保狙う(読売・6面)

●米EV軌道修正、HVに押され伸び悩み (読売・6面)

●クラウン新車種12月以降、トヨタ認証に時間、再延期(読売・6面)

●チャイルドシート「150センチ未満」推奨に、JAF基準を引き上げ (朝日・1面)

●カワサキ、水素バイクの夢、目標は30年代実用化、鈴鹿で初披露、環境配慮もエンジンの魅力も (朝日・7面)

●社説・日鉄が中国合弁解消、世界市場の構造変化映す(毎日・8面)

●「ゾーン30プラス」導入3年、事故減「切り札」普及進まず (毎日・23面)

●デブリ取り出し延期、パイプ手順ミス、中断 (産経・2面)

●ベンツ、2万5971台リコール (産経・24面)

●川重に立ち入り調査、国交省、船舶エンジン検査不正(東京・3面)

●トヨタ、3車種の生産再開、認証不正で停止、来月2日から(東京・6面)

●保険代理店に新規制、法令順守担当設置など複数案、ビッグモーター不正で(日経・9面)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る