消えたアストンマーティンの第1号車、1914年製「コールスカトル」の捜索を開始

アストンマーティンの第1号車、1914年製「コールスカトル」
アストンマーティンの第1号車、1914年製「コールスカトル」全 2 枚

アストンマーティンは8月22日、ブランドの第1号車「コールスカトル」の捜索を開始した、と発表した。

「A1」と名付けられたこの車は、バンフォード&マーティン社(現アストンマーティン)が1914年に製造した最初の車両。シンプルなデザインから「コールスカトル」と呼ばれ、当時の家庭で一般的だった燃料容器を連想させるスタイルが特徴だった。

この車は、創業者のライオネル・マーティンとロバート・バンフォードによって設計され、第一次世界大戦中の1915年3月16日に正式に「アストンマーティン」として登録された。戦後、バンフォードは事業から退き、ライオネルの妻ケイトに持ち株を譲渡した。

アストンマーティンの第1号車、1914年製「コールスカトル」アストンマーティンの第1号車、1914年製「コールスカトル」

1919年に再結成されたバンフォード&マーティン社は、コールスカトルをロンドンからエディンバラまでの試験走行に参加させ、金メダルを獲得した。1924年に50ポンドで売却され、その後、行方不明となった。

アストンマーティン・ヘリテージ・トラスト(AMHT)は、この歴史的な車両の捜索を開始し、世界中の自動車ファンにガレージや倉庫を調べるよう呼びかけている。AMHTは1998年に設立された慈善団体で、アストンマーティンの歴史を保存し、共有することを目的としている。

アストンマーティンの歴史家でありAMHTのトラスティであるスティーブ・ワディンガム氏は、「この車に非常に興味を持っており、何が起こったのか常に気になっている」と語る。もし車が廃棄されたとしても、ラジエーターなどの部品が残っている可能性があるという。

《森脇稔》

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