バイオ成型炭を2025年から生産へ、アイシン高丘がインドネシアで合弁設立

アイシン高丘(参考)
アイシン高丘(参考)全 1 枚

アイシン高丘は8月22日、インドネシアのパーム油生産会社、PT. Triputra Agro Persada Tbk(以下「トリプトラ」)と共同で、バイオ成型炭の生産・販売を目的とした合弁会社「PT. ATP Bio Indonesia」を設立した、と発表した。

バイオ成型炭は、食品廃棄物であるヤシ殻を原料とした固形燃料だ。石炭由来燃料の代替品として鋳鉄鋳物を製造するための溶解設備に使用される。

この合弁会社は、鋳造業界が抱える課題である石炭コークスを使用する溶解工程であるキュポラ溶解におけるCO2排出量の低減を目指している。石炭コークスは、石炭を乾留(蒸し焼き)して炭素部分だけを残した燃料。キュポラは鋳鉄鋳物を製造するための直立する鋳鉄溶解炉を指す。

バイオ成型炭は石炭コークスの代替材として期待されている。カーボンニュートラルの実現や廃棄物の低減に貢献することを目指している。

現時点で、石炭コークスを100%バイオ成型炭に置換可能という実証評価は完了している。2025年夏頃には、石炭コークスと同等の水準を実現したバイオ燃料として、合弁会社での生産を開始し、世界中の鋳造企業への展開を目指す予定だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  3. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る