車載向け新型理想ダイオードが発表、テレマティクスユニットなどで高い電力効率を実現

Nexperiaの車載向け新型理想ダイオード
Nexperiaの車載向け新型理想ダイオード全 1 枚

グローバル半導体企業のNexperiaは8月26日、電源デバイス製品ラインナップに2種類の新しい理想ダイオードIC製品を追加すると発表した。NID5100は産業用およびコンシューマ向けアプリケーションに最適で、NID5100-Q100は車載アプリケーション向けに認定済みだ。

MOSFETベースの理想ダイオードは従来のダイオードに比べて順方向の電圧降下が低く、電力効率が重要視されるシステムでの使用に適している。NID5100とNID5100-Q100は、2.1mm×1.25mm×0.95mmの小型リード付プラスチックパッケージ(TSSOP6/SOT363-2)に封止されて販売される。

NID5100が真価を発揮するアプリケーションの例としてはスマート・メーター、火災/防犯センサ、バッテリー駆動のウェアラブル機器、車載テレマティクスユニットなどが挙げられる。

NID5100はPMOSベースの理想ダイオードで、内部MOSFETのゲート電圧が「アノード」から「カソード」の電圧を制御し、ショットキー・ダイオードの順方向電圧降下の8分の1~10分の1に低減される。また、逆方向のDCリーク電流も最大100分の1に低減される。

競合製品と異なり、NID5100は逆接保護を保持しながら複数の電源のORingをサポートし、スムーズな電力伝送のための超高速応答時間を実現する。順方向電圧は31mV(標準)、最大1.5Aの順方向電流を処理できる。動作電圧範囲は1.2V~5.5V、消費電流は少なく、3.3V VINシャットダウン電流は170nA、静止電流は240nAだ。

Nexperiaはヨーロッパ、アジア、米国で1万5000人以上の従業員を擁するグローバル半導体企業。自動車、産業、モバイル、コンシューマ向けアプリケーションに必要不可欠な半導体を用意している。今回の新製品追加により、Nexperiaは電源管理アプリケーションにおける堅牢性と効率性をさらに強化することを目指している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
  3. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  4. ホンダ初のフルサイズ電動バイク『WN7』発表、航続130km…2026年欧州発売へ
  5. プレミア化は必至!?『ランクル』を知り尽くしたトヨタ車体の「ラリー仕様」限定車にSNS歓喜
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る