[car audio newcomer]ダイハツ ミラトコット(ショップデモカー)by サウンドカーペンター 後編

[car audio newcomer]ダイハツ ミラトコット(ショップデモカー)by サウンドカーペンター 後編
[car audio newcomer]ダイハツ ミラトコット(ショップデモカー)by サウンドカーペンター 後編全 6 枚

カーオーディオをスタートさせようとしているユーザーに有益な情報のひとつとなるのがプロショップのデモカー。愛媛県のサウンドカーペンターでは2ウェイ+カーナビというシンプルなシステムを組んだダイハツ『ミラトコット』を用意して手軽な高音質化が体感できる。

【画像全6枚】

◆フロント2ウェイ+カーナビというシステムで、マルチアンプシステムを構築するサンプルを提示

プロショップが用意しているデモカーの中でも、エントリーユーザーにとってわかりやすく現実的なシステムが組まれている車両を紹介している今回のこのコーナー。愛媛県のサウンドカーペンターで代車として活躍しているミラトコットのシステムに注目した。

このクルマ、純正から交換しているユニットはカーナビとフロント2ウェイスピーカー。フロントスピーカーは特に音に影響のある部分なので、自分好みのモデルを自由に選ぶと良いだろう。価格帯も幅広く選択肢も多いのでチョイスを楽しめるだろう。このクルマがスピーカーとして選んだのはブラムの2ウェイセパレートモデルである165RS2。サウンド面はもちろんエントリーユーザーにも手を出しやすい価格帯であることも念頭に置いたチョイスだ。

ヘッドユニットであるカーナビにはサイバーナビ(AVIC-CZ902XS)を取り付ける。スピーカーを駆動するパワーアンプはサイバーナビの内蔵アンプを使うシンプルなシステムとした。このクルマがサイバーナビのチョイスにこだわったのは、フロント2ウェイスピーカーをマルチアンプシステムとして機能させるためだ。

具体的にはサイバーナビが内蔵している4チャンネル出力は通常はフロントスピーカーとリアスピーカーをドライブするケースが多い。しかしここではリアスピーカーには接続せずフロントの2ウェイスピーカーに4チャンネル出力をすべて使用するシステムにしている。つまりツイーターとミッドバスをそれぞれ個別に駆動するために用いているのだ。マルチアンプシステムにすることでパッシブネットワークを介することなく、各スピーカーそれぞれにパワーアンプを担当させられるため、コントロール性、パワーアンプの駆動力を高める効果がある。

純正では見られないマルチアンプシステムだけに、その音を体感することは一般的には少ない。その点でもプロショップのデモカーを試聴体験するのは非常に意味のあることなので注目してみよう。

◆フロント2ウェイをDSPで個別コントロール、クロスオーバー調整でスピーカーの能力を引き出す

サイバーナビ+ブラムの2ウェイスピーカーという組み合わせで、フロント2ウェイ(ツイーター/ミッドバス)を個別にドライブするマルチアンプシステムを構築したミラトコット。このシステムはコントロール面でのメリットがあると先にお伝えした。

まず、ひとつの大きなメリットはクロスオーバーの調整だ。一般的なパッシブネットワークを使ったシステムであればツイーター/ミッドバスのクロスポイントは決められていて調整はできない。しかしマルチアンプシステムならツイーター、ミッドバスを個別にカーナビ内蔵のDSPを使ってコントロールできる。この調整が可能なのも高機能な内蔵DSPを搭載しているサイバーナビの特徴のひとつ。

そのため、ツイーター/ミッドバスのクロスポイントの周波数、さらにはスロープと呼ばれる両者の音が混じり合う部分の調整も自由に行うことができるのだ。この調整機能を駆使することでツイーターとミッドバスの音のつながりがさらに良くなり、一体感のあるサウンドが生まれることになるのだ。車両の環境やシステムに合わせてプロショップのインストーラーが調整できる自由度が生まれることがマルチ接続にするひとつのメリットと言えるだろう。

◆タイムアライメントでもツイーター/ミッドバスを個別にコントロールすることによるメリットを体感

ツイーターとミッドバスを個別に接続するマルチアンプシステムのもうひとつの調整面でのメリットがタイムアライメントだ。サイバーナビの4チャンネル出力をツイーター/ミッドバスに使うことで、右ツイーター/左ツイーター、右ミッドバス/左ミッドバスと4つのスピーカーを個別にコントロール可能になるのがメリットだ。

タイムアライメントとは特定のスピーカーから音の出るタイミングを遅らせることで、各スピーカーの音のタイミングを合わせ、リスナー(一般的にはドライバー)に音が到達するタイミングを合わせる機能だ。これがフロント2ウェイに適応されるので調整次第で音のタイミングがピタリと合ったサウンドが体感できる。

具体的なメリットとしては目の前にボーカルや演奏者が浮かび上がる明確な定位が現れたり、実際の演奏ポジションや楽器の大きさなどを正確に再現することができるようになる。明確な定位とフォーカスのピタリと合ったサウンドの心地良さを感じられるのも、各スピーカーを個別でタイムアライメント調整を行うからこそ生まれるメリットだ。

さらにサイバーナビでには左右独立のイコライザーも搭載されている。車の環境は左右で大きく異なる(そもそもドライバーは右ハンドル車の場合、右側に偏って座っている)。反射や吸音など音に関わる部分も大きく異なるのだ。それを整えていくのがイコライザーの役目。帯域バランスの取れた原音に近いサウンドを味わうにはイコライザー調整も大きな要因だ。

このように2ウェイスピーカー+サイバーナビという比較的シンプルなシステムを採用したこのクルマ、高音質化するための基本的な要素が用意されていることがわかった。エントリーユーザーは何を重視してシステムアップすれば良いかに迷う場合もあるが、このようなショップのデモ車両を聴くことで、何が必要&重要なのかが実体験から理解できる。その上でシステムアップの相談をすると効率も良く狙った通りのサウンドが手に入るので実践してみよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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