日産『スカイライン クロスオーバー』は、今売られていてもおかしくない商品力【懐かしのカーカタログ】

日産スカイライン・クロスオーバー 当時のカタログ
日産スカイライン・クロスオーバー 当時のカタログ全 10 枚

2007年12月、北米市場向けに『インフィニティEX』として発売。日産『スカイライン クロスオーバー』として日本市場で発売されたのは2009年7月のことだった。ちなみにその翌月、日産本社が東銀座から現在の横浜・みなとみらい地区に移転している。

その名のとおりクーペとSUVを融合させたクルマとして誕生。ベースは当時の12代目・V36型『スカイライン』だったが、ホイールベースはセダン(とCV36型クーペ)より50mm短い2800mmの設定。

日産スカイライン・クロスオーバー 当時のカタログ日産スカイライン・クロスオーバー 当時のカタログ

全長×全幅×全高は4635mm×1800mm×1575mm(ルーフレール装着時は1600mm)だから、世代が違うとはいえ昨今の同クラスのSUV、クロスオーバーに較べるとコンパクトといえるボディサイズだ。

とはいえスタイリングは、セダン/クーペ同様のグラマラスさを特徴とした。とくにほどよく筋肉質的な表現で仕上げられた前後フェンダーは見せ場のひとつ。フロントマスクはセダン/クーペと共通のイメージをもたせつつ、ヘッドランプは専用のデザイン。

日産スカイライン・クロスオーバー 当時のカタログ日産スカイライン・クロスオーバー 当時のカタログ

インテリアはラグジュアリーな仕上げ。今、改めてカタログ写真を眺めてみると「上質感に溢れて良さそうじゃないか」と新鮮な印象も受ける。最上級グレードではセンターコンソールには艶やかな本木目のパネルが使われ、そこに横にした楕円のアナログ時計が置かれていたり、昔ながらのオーソドックスなパターンのシートだったりと、実にいい雰囲気だ。

リヤシートには電動可倒式(復帰も電動)が採用されている。

日産スカイライン・クロスオーバー 当時のカタログ日産スカイライン・クロスオーバー 当時のカタログ

日本仕様には3.7リットルのVQ37VHR型エンジンが搭載され、マニュアルモード付きの7速ATの組み合わせ。サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン、リヤがマルチリンクで、専用のチューニングが施されたデュアルフローパスショックアブソーバーが採用されていた。

車線逸脱防止支援システム、前方車両接近警報、アラウンドビューモニターなどの機能も設定している。2WDと4WDを設定。今、カタログモデルであってもおかしくないクルマだ。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る