VW、持続可能なヘンプ素材を開発中…2028年から内装に使用へ

VWが開発している持続可能なヘンプ素材
VWが開発している持続可能なヘンプ素材全 3 枚

フォルクスワーゲン(Volkswagen)は8月30日、ドイツのスタートアップ企業Revoltech GmbHと協力し、産業用ヘンプを基にした持続可能な素材の研究開発を進めていると発表した。

VWが開発を進める持続可能なヘンプ素材

この素材は2028年から、フォルクスワーゲン車の内装に使用される予定だ。

この新素材は100%バイオベースのヘンプから作られ、地域のヘンプ産業の残留物を利用している。既存の工業プラントで生産可能で、使用寿命が終わった後はリサイクルや堆肥化が可能。初期のプレゼンテーションでは、顧客から非常に好意的な反応とフィードバックを受けているという。

VWが開発している持続可能なヘンプ素材VWが開発している持続可能なヘンプ素材

この素材は、食品産業向けに栽培された産業用ヘンプから作られた100%生物由来の単層表面素材であり、LOVR(レザー・フリー、オイル・フリー、ヴィーガン、残留物ベースの略)と呼ばれている。

ヘンプ繊維と完全にバイオベースの接着剤を特殊な技術で組み合わせ、表面素材に加工している。この素材は地域のヘンプ畑から調達され、使用寿命が終わった後は完全にリサイクルまたは堆肥化可能だ。

フォルクスワーゲンの材料技術、デザイン、コンポーネント開発部門、フォルクスワーゲングループイノベーション、およびRevoltech GmbHのスタートアップが協力し、多くの視点を取り入れて開発作業を進めている。2028年からの車両プロジェクトでの使用が見込まれている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. スクーターに求めるのは日常か、非日常か? “個性つよつよ”な2台、ヤマハ『NMAX155』とホンダ『ADV160』を徹底比較!
  3. 車検対応で排気効率も向上、ブリッツのエキゾーストシステム「ニュルスペック・カスタムエディション」に『ムーブ』『ステラ』が適合
  4. かつてのマーチ、日産の新型『マイクラ』が初上陸!? 日本での販売計画は…ジャパンモビリティショー2025
  5. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る