VW、「ChatGPT」搭載の音声アシスタントを米2025年モデルから続々導入

VWが「ChatGPT」搭載の音声アシスタントを米国で導入
VWが「ChatGPT」搭載の音声アシスタントを米国で導入全 2 枚

フォルクスワーゲンは9月3日、生成AIのChatGPTを統合した音声アシスタント「Plus Speech」を米国で導入すると発表した。

9月6日から、2025年モデルの『ジェッタ』および『ジェッタGLI』、82kWhバッテリーを搭載した『ID.4』で利用可能となる。この新しい音声アシスタントは、Cerence Chat Proによって強化され、ユーザーに高度で使いやすい音声プロンプト体験を提供する。

ChatGPT対応の音声アシスタントは、Volkswagen Car-NetのPlus Speech with AIサブスクリプションを通じて提供される。来週から、アクティブなPlus Speechサブスクリプションを持つID.4の2024年型のオーナーには、自動的にChatGPT機能が有効化される。2025年型のID.4(62kWhバッテリー搭載モデルを含む)は、年内にChatGPT対応となる予定だ。

フォルクスワーゲン・ジェッタ GLI 改良新型フォルクスワーゲン・ジェッタ GLI 改良新型

2025年モデルのほとんどが市場に登場する際、Plus Speech with AIを用意する予定。ID.4および『ID. Buzz』は、追加費用なしで3年間のPlus Speech with AIを提供し、『ゴルフGTI』、『ゴルフR』、『ティグアン』は1年間のサブスクリプションが含まれる。ジェッタ、ジェッタGLI、『タオス』は、myVWモバイルアプリを通じてPlus Speech with AIサブスクリプションを購入するオプションがある。2026年には、『アトラス』および『アトラスクロススポーツ』にもChatGPTが搭載される予定だ。

Cerence Chat Proは、自動車向けのChatGPT統合技術であり、ナビゲーション、インフォテインメント、エアコンの制御に加え、一般的な知識の質問に答えたり、自然な会話を行ったりすることができる。音声アシスタントは「Hello IDA」または「Hello Volkswagen」と呼びかけるか、ステアリングホイールのボタンを押すことで起動する。

車両のローカルシステムが要求を満たせない場合、クラウドに接続し、Cerence Chat Proが処理する。この技術は、ChatGPTを含む多くの情報源を活用し、正確で関連性の高い回答を提供する。これにより、ドライバーや乗客はレストランの提案や旅行先の提案、さらには物語の作成など、標準的な自動車機能を超えた複雑な質問にも対応できる。

ChatGPTは車両データにアクセスせず、すべてのセッションのコンテキストデータは即座に削除されるため、最大限のデータ保護が確保される。この機能はセキュリティを優先し、音声アシスタントの多くの機能とシームレスに統合されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
  4. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  5. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る