次世代全固体電池、2027年から量産へ 韓ロッテエナジーが素材を試験生産

ロッテエナジーの次世代全固体電池素材のパイロットプラント
ロッテエナジーの次世代全固体電池素材のパイロットプラント全 1 枚

韓国のロッテエナジーマテリアルズは9月5日、次世代全固体電池の重要素材「硫化物系固体電解質」のパイロットプラントが完成した、と発表した。このパイロットプラントは、9月末から試験運転を開始し、年末までに初期サンプルの生産を目指す。

硫化物系固体電解質は、高いイオン伝導率、粒子サイズ制御技術、湿気安定性などの技術的優位性を持つ。これにより、バッテリーの充放電速度が向上し、湿気にさらされても性能が低下しないという特長がある。

ロッテエナジーマテリアルズは、乾式および湿式合成法を用いた多様な量産プロセスを開発し、大規模なバッテリー生産とコスト削減を実現する計画。試験運転と安定化段階を経て、年末までに国内外の全固体電池企業に評価サンプルを提供する予定だ。

2025年までに最終承認と製品供給契約が確保されれば、2026年から年間1200トンの生産能力を持つ施設を拡張し、2027年には本格的な量産を開始する。また、国内で初めて開発された「ニッケルメッキ箔」を統合し、全固体材料のトータルソリューションを提供する戦略を掲げている。

このニッケルメッキ箔は、顧客の要求に応じてニッケルの厚さや銅箔の強度を調整できる。化学反応による腐食や変色を防ぎ、高い耐腐食性を持つことが特徴である。また、ニッケル表面処理により活物質への強い接着力を持つ。

《森脇稔》

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