「バイオエタノールで走る」新型ハイブリッド・マイクロバス、ルノー傘下のHORSEが発表

HORSEの新型ハイブリッドマイクロバス「Volare Attack 9」
HORSEの新型ハイブリッドマイクロバス「Volare Attack 9」全 3 枚

HORSEパワートレインは9月6日、南米最大のバスメーカーのMarcopoloおよびブラジルの電子機器メーカーWEGと提携し、新型ハイブリッドマイクロバス『Volare Attack 9』を開発した、と発表した。

この新型車両は、バイオエタノールを燃料とするレンジエクステンダーソリューションを採用した初のハイブリッドマイクロバス。Lat.Bus 2024 Expoにおいて、初公開された。

Volare Attack 9は2026年に販売開始予定で、最大航続距離は450km。ブラジル国内で生産される持続可能なバイオエタノールを燃料とすることで、カーボンニュートラルな移動手段を提供する。

HORSEの新型ハイブリッドマイクロバス「Volare Attack 9」HORSEの新型ハイブリッドマイクロバス「Volare Attack 9」

HORSEとWEGは、この成功を受けて、軽商用車および重商用車向けの標準化されたレンジエクステンダーアーキテクチャの導入を計画している。HORSEのレンジエクステンダーは、WEGの電動ジェネレーター、eモーター、電力インバーター、バッテリーパックを使用している。レンジエクステンダーの内燃エンジンには、HORSEの85kWターボ1.0リットル3気筒「HR10」ユニットが採用されており、クリーンでカーボンニュートラルなバイオエタノールで動作するように調整されている。

HORSEのレンジエクステンダー技術は、プラグインハイブリッド車(PHEV)と同様に、内燃エンジンとバッテリーを併用して低排出の移動手段を提供する。しかし、PHEVとは異なり、レンジエクステンダーの内燃エンジンは車輪を直接駆動せず、バッテリーの内部充電源としてのみ機能する。このため、内燃エンジンは常に高効率の運転範囲で動作し、燃料消費と排出を最小限に抑えることができる。

HORSEは、ハイブリッドおよび内燃パワートレインソリューションを手がける。英国ロンドンに本社を置き、世界中で1万9000人の従業員を擁している。HORSEパワートレインは2024年5月に正式に設立され、ルノーグループとジーリー(吉利)がそれぞれ45%の株式を保有し、アラムコがさらに10%を保有している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  4. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  5. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る