世界最速の「5.5C充電」アピール、中国ジーカー、ドイツで最新の電動技術を披露

Zeekr MIX
Zeekr MIX全 3 枚

Zeekr(ジーカー)は9月10日、ドイツ・フランクフルトで開幕した「EVA Expo」において、最新の技術革新を世界に披露した。展示されたのは、改良されたLFPバッテリー、Zeekrの電動ミニバン『MIX』、そして電動ハイパーカーの『001 FR』だ。

Zeekrの改良型リチウム鉄リン酸(LFP)電池は、世界最速の5.5C充電に対応している。この電池は全て自社開発され、製造およびパッケージングもZeekrが行っている。ZeekrのV3超高速充電スタンドを利用することで、10%から80%の充電が10.5分で完了する。現在、中国国内に500以上の超高速充電ステーションと2700以上の充電スタンドを設置しており、2024年には1000ステーション、2026年には1万スタンドに拡大する計画だ。

MIXは、2024年4月の北京モーターショーで初公開された家族向けの新型電動ミニバン。SEA-Mプラットフォームを基にしており、前部のシートが270度回転する機能や、業界最薄のフラットな車内床を持つ。20以上のキャビンシナリオモードを提供し、まるで移動するリビングルームのような体験を提供する。

ジーカー MIXジーカー MIX

001 FRは、ハイパフォーマンスのシューティングブレークであり、ハイパーカーの性能を凌駕する。4つのシリコンカーバイドEモーターを搭載し、出力は930kW(1300ps)に達する。0-100km/h加速は2.02秒であり、内装にはアルカンターラ素材とクアルコム8295チップが使用されている。

Zeekrは2023年にグローバル展開を開始し、オランダ、スウェーデン、タイ、ブラジル、オーストラリアなど30以上の市場に進出している。今後も世界中の顧客に究極のモビリティ体験を提供することを目指している。

Zeekrは、Geely Holding Groupのグローバルプレミアム電動モビリティ技術ブランドであり、持続可能な体験アーキテクチャ(SEA)を活用している。自社でバッテリー技術や電動モーター技術を開発し、完全統合されたユーザーエコシステムを目指している。2021年10月から車両の納車を開始し、これまでに32万台以上を納車している。今後5年間でさらに多くの市場に進出する計画だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る