アルト登場の翌年、対抗馬として登場したダイハツ『ミラ』に漂うイタリアの風【懐かしのカーカタログ】

ダイハツ初代ミラ(当時のカタログ)
ダイハツ初代ミラ(当時のカタログ)全 9 枚

ダイハツ『ミラ』の登場は1980年。もっとも最初は乗用車版の『クオーレ』に対して、商用車版として『ミラ・クオーレ』と名乗った。ただし1982年のマイナーチェンジを機に“ミラ(以下同)”に改められ以降はそう名乗ることとなった。

ダイハツ初代ミラ 当時のカタログ画像

前年の1979年にスズキから『アルト』が登場、その対抗馬として誕生したミラ。アルト同様、物品税がかからないことから人気を集めた。

今回ご紹介している写真のカタログは前述のマイナーチェンジ後、1983年のもので、外観ではドアミラーが(標準またはオプションで)装着されているのもポイントだ。

乗用車のクオーレは4ドアも設定したが、ミラは3ドアのみの設定。とはいえ、どことなくイタリアのコンパクトカーを思わすクリーンでスマートな外観スタイルが魅力だった。

4ナンバーの法規から後席スペースは荷室と同じとし、リヤクォーターウインドゥの“ガードバー”や“ラゲージストッパー”を備えた。アルトは助手席側ドアキーのシリンダーは省略していたが、ミラでは全車に備えていた。2シーターの設定もあった。

写真のカタログの年式では550ccの2気筒4サイクルOHCエンジン(30ps/4.2kgm)を搭載。トランスミッションは4速または5速MTのほか2速(!)ATも用意した。そのほか1983年にはターボのほか、4WDも設定した。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
  4. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  5. ブリッド、高級スウェード調生地採用の新型リクライニングシート「ガイアススリー・レイムス」発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る