乗用車として史上最大級のツインターボ、コルベットに搭載 1000馬力超えの「ZR1」に

ボルグワーナーの新開発ツインターボが搭載されたコルベット ZR1 新型のエンジン
ボルグワーナーの新開発ツインターボが搭載されたコルベット ZR1 新型のエンジン全 5 枚

ボルグワーナーは9月23日、シボレーの新型スポーツカー『コルベットZR1』向けに、乗用車用として史上最大級のツインターボチャージャーを開発した、と発表した。

この新型ターボは、GMの5.5リットルV8エンジンと組み合わせることで、1064hpのパワーと828ポンドフィート(1122Nm)のトルクを実現する。ボルグワーナーは、インディカー・シリーズでの実績を活かし、最高レベルの性能を持つターボチャージャーの開発に成功した。

新型ターボはポート付きシュラウドを備えた76mmの鍛造ミルドコンプレッサーホイールと、モノスクロールタービンハウジング内の67mmのタービンホイールを備え、最大限の効率を実現。排気マニホールドを統合することで、エンジン性能と音響調整を最適化している。

ボルグワーナーの新開発ツインターボボルグワーナーの新開発ツインターボ

このほかにも、特許取得済みの分離型ボールベアリングシステムにより応答性と耐久性を向上、GMの電子制御式ウェストゲートシステムによりアンチラグ制御を可能にするなどで、性能を向上させている。

さらに、このターボチャージャーには、NASAのジェミニ計画にちなんだ小さなロケットのロゴが刻印されている。これは、1960年代のGMとNASAの関係、そして宇宙飛行士たちとシボレー『コルベット』の繋がりを象徴するものだ。

《森脇稔》

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