VWの小型ピックアップを学生が開発、3Dプリントで部品設計も インド政府プロジェクトの一環

VWの小型SUV『タイグン』をピックアップトラック化したインドの学生プロジェクト
VWの小型SUV『タイグン』をピックアップトラック化したインドの学生プロジェクト全 4 枚

フォルクスワーゲンは9月24日、小型SUV『タイグン』をベースにしたピックアップトラックをインドで発表した。

政府の「スキル・インディア」イニシアチブに基づく学生カー・プロジェクトを通じたもので、今年、メカトロニクスの学生たちは、SUVのタイグンとフォルクスワーゲンの小型セダン『ヴァーチュス』を融合させた革新的なピックアップトラックを開発した。

このプロジェクトは、車のコンセプトの最終決定からアイデアの収集、市場分析、研究開発、調達、パッキング、そして最終的な車のテストまで、9か月間にわたって進行された。学生たちは、様々な部品を設計し、3Dプリント技術を駆使して製造することで、デザイン上の課題を解決する能力を示した。

また、車両にはアンダーボディプロテクション、スタッドタイヤ、アンビエントライト、特別なルーフマウントライトなどの専門的なアクセサリーが装備され、タフなピックアップトラックのデザインが完成した。

プロジェクトの全期間を通じて、学生たちはSAVWIPLの熟練したプロフェッショナルによる指導を受けた。メンターたちは学生たちがサプライヤーや業界の専門家と協力し、革新的なアイデアを実現する手助けをした。このプロジェクトは、インド政府の若者のスキル向上に焦点を当てた取り組みの一環だ。

SAVWIPLアカデミーのデュアル職業訓練プログラムは、2011年に開始され、高校生のスキル向上に貢献している。この全日制の3年半のコースは、ドイツの職業訓練システムをモデルにしており、自動車業界での若い才能を育成し、準備することを目的としている。プログラムは技術的な創造力、自信、問題解決のマインドセットを育み、革新的な技術の開発を促進している。

《森脇稔》

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