唯一無二の「ルナフレア」塗装の開発に1年以上、世界に1台のロールスロイス『スペクター』

ロールスロイス・スペクターの「ルナフレア」
ロールスロイス・スペクターの「ルナフレア」全 4 枚

ロールスロイス・モーターカーズは9月30日、世界に一台限りの『スペクター・ルナフレア』(Spectre Lunaflair)を英国グッドウッドで発表した。新型EVクーペ『スペクター』がベースだ。

塗装の開発に1年以上をかけたロールスロイス『スペクター ルナフレア』

この特別なビスポーク・カーは、月の光が巻雲の氷の粒子に反射して生じる「月暈」からインスピレーションを得ている。

月暈は、月の周囲に幻想的で色鮮やかにきらめく光の輪を作り出す現象であり、スペクター・ルナフレアのホログラフィック・ペイントがこの現象を表現している。このペイントの開発には1年以上が費やされ、特別配合の真珠光沢のコーティングを含む7層のラッカー塗装が施されている。これにより、ほの暗い環境では深いメタリック効果を演出し、明るい陽光の下では虹色の鮮やかな色彩が花開く。

スペクター・ルナフレアのコンセプトは、2023年に公開された『ファントム・シントピア』(Phantom Syntopia)からも影響を受けている。ファントム・シントピアの塗装仕上げには、色を変化させる効果のある鏡面顔料を使用したダークな色調の「リキッド・ノワール」が採用されていた。

スペクター・ルナフレアのドラマチックなコーチワークは、フルビスポークのインテリアによってさらに引き立てられている。ネイビーブルー、ホワイト、ピオニー・ピンクの色調は、月暈で見られる色のスペクトルを思い起こさせる。この配色はシート、ドア、スターライト・ヘッドライナーで使用されているほか、外側がネイビーで内側がアークティック・ホワイトのデュアル・トーンのステアリング・ホイールにも同じテーマが反映されている。

スペクター・ルナフレアは一台限り製作された。独創的なルナフレアのペイントはこのコミッションを依頼された顧客専用のものとなる。

《森脇稔》

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