歴代『コルベット』を産んだ「世界最古の自動車試験場」が100周年

ミルフォードで大規模な試験が行われた 初代「シボレー コルベット」
ミルフォードで大規模な試験が行われた 初代「シボレー コルベット」全 4 枚

GMは10月1日、米国ミシガン州の「ミルフォード・プルービング・グラウンド・テストコース」が開設100周年を迎えた、と発表した。世界最古の自動車試験専用施設になるという。

歴代『コルベット』を産んだ「世界最古の自動車試験場」

これを記念して、従業員やOB、その家族7000人以上が集まり、世界最古の自動車試験専用施設の記念すべき節目を祝った。

ミルフォード・プルービング・グラウンド・テストコースは、1924年9月25日、当時のGM社長アルフレッド・P・スローンJr.の指導のもと開設された。1934年に最初の車両横転試験を実施、1930年代には初の量産型オートマチック・トランスミッション、ハイドラマチックを開発し、テストコースで大規模な路上テストを行っている。

そして1953年に発表された初代シボレー『コルベット』以来、1064馬力の2025年型『コルベットZR1』を含め、すべてのコルベットがここで車両テストをおこなってきた。

現在は総面積4000エーカーにもおよぶ敷地を有し、約150マイルのテストコースを完備。GMのすべての自動車、ピックアップトラック、SUVのテストと開発において重要な役割を果たし続けている。

式典当日、来場者には2.9マイルのサーキットコースや急勾配の坂道、舗装路および未舗装路、さらにブラックレイクと呼ばれる67エーカーの広大なブラックトップエリアなどを巡るセルフガイド・ツアーが行われた。また、セレモニーを記念して、1910年式『REOモデルR』や1922年式のキャデラック『タイプ61ビクトリア・クーペ』など、希少モデルを含む数百台のクラシックカーが会場内に特別展示された。

GMはこの100周年イベントの一環として、GMヘリテージ・センターとGMプルービング・グラウンドOBクラブの監修により、車両、工芸品、写真、歴史的ビデオなどを展示した期間限定の博物館を開設している。

《森脇稔》

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