世界シェア80%の秘密とは? ミネベアミツミが持つ次世代モビリティの重要パーツ…学生フォーミュラ2024

ミネベアミツミブース(学生フォーミュラ日本大会2024)
ミネベアミツミブース(学生フォーミュラ日本大会2024)全 13 枚

9月9日から14日にAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)にて行われた「学生フォーミュラ 日本大会2024」。数多くのサポート企業による出展ブースがあったが、その中でも注目だったのがミネベアミツミだ。

◆世界トップシェアの重要技術を持つミネベアミツミ

会期中に多くの学生から注目されていたミネベアミツミブース

聞き慣れない名前かもしれないが、生活の中では数多くの部品が使われている電気部品メーカーである。その前身は1951年に創業した日本ミネチュアベアリング。その名の通りベアリングを作る会社で、小型ベアリングでは現在も世界トップシェアを誇る。

ベアリングは回転するパーツには必ずといっていいほど使われているもので、日本語で言えば軸受け。回転する軸を受け止めてできるだけ抵抗なく回転させる役割を持つ。

例えば学生フォーミュラのマシンではホイールが取り付けられているハブベアリング、ステアリングからナックルに伸びているタイロッドエンド、サスペンションアームに使われているピロボールなど、様々な部分にミネベアミツミのパーツが使われている。

高い精度で世界トップシェアを誇るミネベアミツミのボールベアリング

その精度と耐久性の高さは自動車業界でも評価が高く、多くのメーカーで純正採用されている。最近は自動車メーカーにパーツを供給するサプライヤーは関連企業なことが多いが、ミネベアミツミは会社として独立した存在。そのためどの自動車メーカーにもパーツを納入でき、自動車メーカー側も採用できるため数多くのパーツが採用されている。

レーシングカーやチューニングカーの業界でもミネベアミツミのパーツは高い支持を誇る。とくにサスペンションアームやアッパーマウントに使われるピロボールはその精度の高さと耐久性の高さからミネベアミツミ製や、その略称であるNMB(Nippon Miniature Bearing)製を指定して使っているメーカーやショップも多い。

◆高精度な技術を活かして製品の幅を広げていく

そんなミネベアミツミは高精度なベアリング製作を得意としてきたが、1990年代以降57社以上の企業と合併し、徐々に製作するパーツの幅を広げている。


《加茂新》

加茂新

加茂新|チューニングカーライター チューニング雑誌を編集長含め丸15年製作して独立。その間、乗り継いたチューニングカーは、AE86(現在所有)/180SX/S15/SCP10/86前期/86後期/GR86(現在所有)/ZC33S(現在所有)。自分のカラダやフィーリング、使う用途に合わせてチューニングすることで、もっと乗りやすく楽しくなるカーライフの世界を紹介。

+ 続きを読む

アクセスランキング

  1. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  2. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  3. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  4. 「スポーツバイクの王者」新型スズキ『GSX-R1000』発表! 40周年で大幅改良、日本市場復活なるか
  5. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る