韓国LG、米ナトリウムイオン電池企業に出資…次世代バッテリー開発へ

米国UNIGRID社の電池
米国UNIGRID社の電池全 1 枚

韓国LGグループは10月23日、子会社のLGテクノロジーベンチャーズを通じて、米国カリフォルニア州のスタートアップ企業UNIGRID社に出資した、と発表した。

UNIGRID社は先進的なナトリウムイオン電池の開発を手がけており、この投資は新興のナトリウムイオン電池開発分野への参入を意味している。

LGテクノロジーベンチャーズによるUNIGRID社への投資は、同社の革新的なナトリウムイオン電池技術に対する綿密な技術評価を経て決定された。市場リーダーの一社からの支援は、UNIGRID社の成長を加速させるだけでなく、同社のソリューションの堅牢性と可能性を市場に示すシグナルとなっている。

ナトリウムイオン電池は豊富に存在するナトリウムベースの材料を使用して生産される。UNIGRID社の電池にはリチウム、ニッケル、コバルト、銅が含まれておらず、リチウムベースの電池のサプライチェーンリスクを軽減する有望な道筋になるという。ナトリウムイオン電池は、低コストで安全性が高く、幅広い温度範囲で動作するため、多様なエネルギー貯蔵アプリケーションに適用可能だ。

UNIGRID社は創業以来、ナトリウムイオン技術のイノベーターとして、またテクノロジーのフロントランナーとしての地位を確立してきた。同社はリン酸鉄リチウム(LFP)電池を上回るエネルギー密度を持つセルを開発している。さらに、ナトリウムイオン電池技術は従来の電池を上回る安全性能を提供する。


《森脇稔》

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