VWが「スカウト」を新ブランドの電動SUVとして復活、航続563km

スカウトモーターズの新型電動SUV『トラベラー』(右)とピックアップトラックの『テラ』(左)
スカウトモーターズの新型電動SUV『トラベラー』(右)とピックアップトラックの『テラ』(左)全 15 枚

フォルクスワーゲングループ傘下のスカウトモーターズは10月24日、新型電動SUV『トラベラー』のプロトタイプを米国で発表した。

トラベラーは、1961年から1980年まで製造されていたオリジナルのスカウト車をモダンに解釈し直したデザインを特徴としている。

トラベラーは、堅牢なボディオンフレーム構造やフロントとリアのメカニカルロッカーを採用し、優れたオフロード性能を実現。トラベラーは7000ポンド以上の牽引能力を持つと予想されている。

パワートレインは完全電動で、最大350マイル(約563km)の航続距離を提供。さらに、レンジエクステンダーモデルではガソリン発電機により500マイル(約804km)以上の航続距離が可能になる。4輪駆動システムを通じて約1000lb-ftのトルクを発生させ、0-60mph(約96km/h)加速は最速3.5秒と予測されている。

スカウトモーターズの新型電動SUV『トラベラー』のプロトタイプスカウトモーターズの新型電動SUV『トラベラー』のプロトタイプ

室内は、耐久性のある持続可能な素材を使用し、クリーンでモダンなデザインを採用。実用的な2段式収納システムや、多機能コンソールを備えている。また、大型のルーフオープニングや、プライバシーと断熱性を兼ね備えたガラスルーフなど、複数のルーフタイプが用意される予定だ。

スカウトモーターズは、航続距離や充電に関する懸念に対応するため、「ハーベスター」と呼ばれるレンジエクステンダーEVエネルギーシステムをオプションで提供する。これにより、ガソリンスタンドや充電スポットのどちらでも利用可能となり、21世紀の電気自動車の利点を失うことなく、より柔軟な運用が可能になる。

米国でのベース価格は、5万ドル(約768万円)から。生産開始は2027年を予定している。

《森脇稔》

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