GMの次世代装甲車両『サバーバン・シールド』が完成、乗用車の技術を軍事応用へ

GMの次世代装甲車両のシボレーSUVの第一号車が完成
GMの次世代装甲車両のシボレーSUVの第一号車が完成全 1 枚

GMは、米国務省の外交安全保障局(DSS)向けに開発した「高性能装甲SUV」の第一号車の生産を完了したと発表した。この車両は、DSSの重装甲スポーツユーティリティビークル(HD SUV)プログラムの一環として開発されたもの。

完成を記念し、GMの防衛向け特殊車両開発部門のGMディフェンスは、米国ノースカロライナ州コンコードにある製造・顧客革新センターで、ジェントリー・スミス外交安全保障担当国務次官補らを招いて式典を開催した。

シボレー『サバーバン・シールド』と名付けられたこの新型HD SUVは、車両重量の増加とパフォーマンス要件に対応するため、独自のボディオンフレームシャシーと特殊なサスペンションを採用している。信頼性を高めるため、ボディ、外装、パワートレイン系、内装、ブレーキなど、GMのグローバルサプライチェーンから調達した実績ある市販部品を多く使用しているのが特徴だ。

GMディフェンスは最高品質の確保と、コスト効率の向上、生産の柔軟性を実現するため、先進的な製造ツールと技術を駆使している。これにより、生産チームは納期を守りつつ効率的な製造を行うことが可能となっている。

同社はDSSの次世代HD SUVプログラムの契約を昨年獲得した。このプログラムはDSSに加え、10以上の連邦機関での使用を想定している。

GMディフェンスのこの取り組みは、民間の自動車技術を政府・軍事用途に応用する新たな可能性を示している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る