スズキが初公開! 新型デュアルスポーツバイク『DR-Z4S/SM』、世界展開もあるぞ…EICMA2024

スズキ DR-Z4SM
スズキ DR-Z4SM全 52 枚

スズキは11月5日に開幕した「EICMA2024」(通称ミラノショー)で、新型のデュアルスポーツバイク『DR-Z4S』と『DR-Z4SM』を世界初公開した。2000年に登場した『DR-Z400S』を源流に持つモデルで、シーンを選ばない走りからグローバルで人気を博したが、排ガス規制などの影響で販売を終了していた国もあった。新型DR-Z4S/SMは、あらゆる市場での適合、販売を見据え開発された。

DR-Z4Sの開発コンセプトは「Ready 4 Anything」。オンロード、オフロードを問わずライダーをどこへでも連れて行ってくれる能力があることを意味している。そしてスーパーモタードタイプのDR-Z4SMは「あなたの道。あなたの遊び場。」をコンセプトとし、「ライダーの自信をまったく新しいレベルに高める、忠実なパフォーマンスと自由度を提供する」としている。

「EICMA2024」で新型DR-Z4S/SMを発表したスズキ鈴木俊宏社長「EICMA2024」で新型DR-Z4S/SMを発表したスズキ鈴木俊宏社長

398cc単気筒4バルブDOHCエンジンは、低回転数からスムーズで力強いパワーを発揮。最高出力は38ps、最大トルクは37Nm。理想的な空燃比を実現することで、アクセルの開け始めに心地よいレスポンスを実現するという。新開発のフューエルインジェクションを採用し、エンジンが冷えているときでも始動を容易に。また、10穴インジェクターを採用することで燃費を削減、28.4km/リットル(S)と29.4km/リットル(SM)を実現した。排気システムにはデュアルステージ触媒コンバーターを採用するなどによりユーロ5+に適応しているのがポイントだ。

「スズキ クラッチ アシスト システム」(SCAS)により、オンロード、オフロードを問わず確実なクラッチ接続を可能に。スムーズな減速とギアチェンジを実現する。

スズキ DR-Z4Sスズキ DR-Z4S

また、最新の電子制御「スズキ インテリジェント ライド システム」(S.I.R.S.)を搭載。ライディングシーンや路面状況、好みのライディングスタイルに合わせてパフォーマンスをライダーに合わせることができる。「スズキ トラクション コントロール システム」(STCS)には、オフロードでのパフォーマンスを最大限に高めるようカスタム調整されたG(グラベル)モードも備えた。

DR-Z4Sには、スズキの量産車として初めて前後両輪にOFF可能なABSシステムを搭載した。さらに後輪ABSのみをオフにするRear ABS OFFモードも備える。

スズキ DR-Z4Sスズキ DR-Z4S

スタイリングは、機能がデザインを作り上げたようなシンプルかつミニマルなもの。シャープでフラットなラインを採用し、本格的なギア感のあるスタイリングとなした。単眼のLEDヘッドライトが個性的な表情を作り上げている。アルミアンダーカバーはエンジン保護の役割を持つが、エンジンの存在を際立たせるアクセントにもなっている。幅広のフットペグを採用することで、立っていても座っていても優れたコントロールを可能に。燃料タンクは8.7リットルの容量を確保した新小型軽量設計。ミラーは精悍な新デザインのパラレログラムを採用した。

スズキは「デュアルスポーツバイクのデザインの新時代を視覚的に反映した」としている。

スズキ DR-Z4SMスズキ DR-Z4SM

DR-Z4SとDR-Z4SMの大きな違いは、ホイールサイズの違いからくるディメンション。DR-Z4Sが前21インチ、後18インチなのに対して、DR-Z4SMは前後ともに17インチ。タイヤはSがデュアルパーパスタイヤ、SMがオンロードタイヤとなっている。これにより地上高はSMが40mm低い260mm、シート高は30mm低い890mmとなっている。フロントサスペンションのストロークも、SMが20mm短い260mmとなっている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  3. マッスルカー『チャージャー』、内燃エンジン仕様が登場…直6ツインターボで550馬力
  4. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  5. 【怪談】Cさんの最後の乗客
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る