ホンダ(本田技研工業)は11月6日、2025年3月期第2四半期(中間期)決算および通期見通しを発表した。累計の営業利益は7426億円となった。営業利益の見通しは据え置き、当期利益は前回見通しから500億円減益。
◆四輪事業は中国で販売台数減少、二輪はグローバルで好調
2025年3月期第2四半期累積(4~9月)累計の売上収益は10兆7976億円、営業利益は7426億円、営業利益率は6.9%となった。前年同期比の増減率はそれぞれ12.4%増、6.6%増、0.3ポイント減。
四輪事業の連結売上台数は、北米におけるICE・HEVモデルの堅調な販売に加え、EVの本格的な販売を開始したことにより、前年同期から6万4000台増加して139万6000台となった。グループ販売台数は中国での販売台数の減少により、15万5000台減少して177万9000台になった。
二輪事業はグローバルで販売台数が好調に推移し、連結売上台数は95万4000台増の696万台、グループ販売台数は1000万台を達成して1038万2000台を販売した。将来投資の原資を表すR&D調整後営業キャッシュフローは、前年同期と同水準の1兆2851億円となった。
主要市場の状況について、四輪事業では、日本や米国での増加はあったものの、中国での新エネルギー車市場の拡大や価格競争激化の影響などにより減少し、全体では、前年同期を下回った。二輪事業では、タイでの景気減速による減少はあったものの、インドでの堅調な需要やベトナムでの景気回復による増加などにより、全体では、前年同期を上回った。