ZFのレアアース不使用の電気モーター、トップイノベーター賞を受賞

ZFが開発したレアアース不使用の電気モーター
ZFが開発したレアアース不使用の電気モーター全 1 枚

ZFは、自動車部品サプライヤー協会「CLEPA」から、グリーンカテゴリーのトップイノベーター賞を受賞したと発表した。

受賞対象となった技術は、レアアースを使用しない電気モーターで、磁石を使用せずに同等の性能を維持しつつ、持続可能性を向上させる新基準を打ち立てた点が評価された。

レアアースは採掘が困難で環境への影響が大きいにもかかわらず、バッテリーや磁石に使用されるため電動化に不可欠とされてきた。ZFが開発したIISM(In-Rotor Inductive-Excited Synchronous Machine)は、ローターに誘導励磁式の無磁石システムを採用することで、これらの金属を完全に不要とした。

この技術により、重要な原材料への依存度が低減され、持続可能性と効率性が大幅に向上する。レアアースを使用しないことで、生産時に資源を節約し、サプライチェーンにおける依存関係も軽減される。さらに、現在使用されている永久磁石同期機(PSM)と比較して、永久磁石による抗力損失がないため、高速での長距離走行時の効率が向上する。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る