STマイクロエレクトロニクス(ST)は12月10日、車載モーター駆動回路を検出抵抗を使わずに構築するための8チャネル・ゲート・ドライバ「L99MH98」を発表した。
この製品は、特許取得済み機能を備えており、電力損失と部品コストの削減に貢献する。
L99MH98は、4個の外部フル・ブリッジや、8個のハーフ・ブリッジ、または1個のハイサイド/ローサイド駆動機構を駆動できる。シート位置調整、ウインドウやサンルーフの開閉、ポンプ、シートベルトのプリテンショナーなどのアクチュエータに対応する。また、ヒータなどの抵抗負荷の駆動も可能で、内部回路に搭載したチャージ・ポンプ回路の出力でバッテリ逆接続保護用のMOSFETを制御できる。
STの特許取得済み技術により、各MOSFETのドレイン・ソース間電圧(VDS)をADコンバータ(ADC)に入力することで、間接的に電流を測定できる。これにより検出抵抗が不要となり、電力損失と部品コストを削減できる。