「待望のくるまです」新世代のVW車として登場した、ジウジアーロデザインの初代『パサート』【懐かしのカーカタログ】

VWパサート(初代)当時のカタログ
VWパサート(初代)当時のカタログ全 9 枚

初代『ゴルフ』、『シロッコ』とともに、新世代のVW車として1973年に登場したのがこの『パサート』。写真でご紹介しているカタログは、ヤナセが作った日本市場向けの最初期型のものだ。

初代パサート当時のカタログ

元々パサートはグループ内の当時の初代アウディ『80』(B1)をベースに誕生。エンジン縦置きのプラットフォームなどは共用だった。パサートはアウディ80が3ボックスのセダンだったのに対し、そのハッチバック版として作られ、見較べると外観ではドアパネルなどが共用になっていたのがわかった。ちなみにパサートもアウディ80もデザインはG・ジウジアーロの手によるものだった。

パサートでは2ドア、4ドアのほか、ワゴンボディのバリアントがあり、カタログにもこの3タイプが記載されている。2470mmのホイールベースはアウディ80とも共通で、ゆとりのある室内空間を確保。さらにバリアントは750~1520リットルの豊かなラゲッジスペースが確保され、これ以降のパサート・バリアントにも踏襲された。

搭載エンジンは1470ccの4気筒で、98ps/12.3kgmを発揮。トランスミッションは4速マニュアルが標準だったが、諸元表には記載がないものの、カタログの本編には3速ATの写真と記述も載っている。なおパサートは、この初代のうちにヘッドランプが丸型2灯から丸型4灯に改められている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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