ホンダ、次世代ハイブリッド「e:HEV」システム公開…燃費10%以上向上へ

ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム、次世代「e:HEV」を搭載するプロトタイプ車両
ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム、次世代「e:HEV」を搭載するプロトタイプ車両全 17 枚

ホンダは12月18日、独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」の次世代技術を公開した。今後のハイブリッド車に順次搭載を予定しているこの新技術は、環境性能と走行性能のさらなる向上を目指している。

ホンダの次世代ハイブリッドを搭載するプロトタイプ

e:HEVシステムは、バッテリー電力のみで走行する「EVドライブモード」、エンジンで発電しモーターで走行する「ハイブリッドドライブモード」、エンジンとクラッチを直結してタイヤを駆動する独自の「エンジンドライブモード」の3つのモードをシームレスに自動で切り替えることで、あらゆるシーンで高効率な走行を実現する。

次世代e:HEVでは、小型・中型それぞれのシステムにおいて、エンジン、ドライブユニットをはじめとする構成部品および制御技術の刷新を行う。

新開発の1.5リットル/2.0リットル直噴アトキンソンサイクルエンジンと新型フロントドライブユニットの採用により、10%以上の燃費向上を目指す。エンジンは、出力を低下させることなく理論空燃比を実現し、出力性能と低燃費を両立。1.5リットルエンジンでは、高効率領域を現行比40%以上拡大する。

フロントドライブユニットは、小型化と高効率化を両立。小型・中型ドライブユニット双方における共通部を最大化し、コストを大幅に低減する。

各ドライブモードにおけるエンジンやモーターの高効率化を図り、エンジンドライブモードでの高速クルーズ時の効率向上や、EVドライブモード、ハイブリッドドライブモードでの電力変換およびエンジン効率の向上を実現する。

ホンダは、この次世代e:HEVシステムを通じて、今後のグローバル環境規制への対応を踏まえつつ、環境性能と走行性能の両立を図っていく。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  2. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  3. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  4. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  5. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る