米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、2027年9月から後部座席のシートベルト警告システムの設置を義務付けると発表した。シートベルトの着用率向上と交通事故による死傷者の削減を図るのが狙い。運転席と助手席の警告システムも強化される。
NHTSAの試算によると、この新規則が完全に実施されれば、年間約50人の命が救われ、500件以上の負傷事故が防止できるという。規則の適用対象は、乗用車やトラック、バス(スクールバスを除く)、総重量1万ポンド(約4.5t)以下の多目的乗用車となる。
新規則では、自動車メーカーに対し2026年9月1日以降の新車から強化された前席用シートベルト警告システムの搭載を義務付ける。後部座席用の警告システムについては、2027年9月1日以降の新車から義務化される。ただし、メーカーは期限前でも自主的に規則に準拠することができる。