SNSでオールジャンルのレア車が集結…マニアの森ミーティング

マニアの森ミーティング
マニアの森ミーティング全 35 枚

茨城県笠間市にある笠間芸術の森公園南駐車場で12月22日、SNSによる呼びかけでオールジャンルのマニアックなクルマが続々と集まって来た。

名付けて「マニアの森ミーティング」。呼びかけ人となった平野貴大さんらクルマ好きの同級生を中心に「オールジャンルなミーティングをゆる~くやっていきます。途中参加、退出も可能です!」と、ツイッターやインスタなどで拡散。口コミでも広まっての初開催となった。

開催場所は市役所に申し込んで許可を得た駐車場で、違法改造車などが入りづらいクローズドの空間が確保された。参加条件は、平成9年(1997年)以前に製造もしくは設計された車両で、途中参加や退出も自由。参加費は無料だ。

平野さんの愛車は、日産『セドリック』2000GL(1974年)。バンパーに2600用のオーバーライダーが装着されている以外はほとんどノーマル。シックなレースのシートカバーも往時を偲ばせる。「乗ってみるとやはり高級車だな、と感じます。普段使いできる快適なクルマです」。友人の三菱『ギャランクーペFTO』GSR(1973年)やBMW『535i』などもほとんど「素」の状態で好印象だ。

同様に発売当時のたたずまいを見せていたのは、12A型ロータリーエンジン搭載の2代目マツダ『ルーチェ』2ドアハードトップGSII(1973年)。長らく納屋の中にカバーをかけてあった個体ということで、社外パーツはわずか、オリジナル塗装もそのままであった。

2台に分かれて訪れた親子も。父親のクルマは、入手してもうすぐ40年となる日産『フェアレディ240ZG』(1972年)で、当時76万円で購入したという。キャブレターをSUからソレックスに替えており「吸排気音がいいんです」。そのZに小さいころから乗せてもらっていた息子さんのクルマは、最近手に入れたという、同じく1972年式の『スカイライン』2000GT。こちらもノーマルの姿が美しい。父が「息子と来れるとは思いもよらなかった。照れくさいけど嬉しい」と言えば、息子さんも「色んなクルマが来ていて楽しいです」とはにかんでいた。

異彩を放っていたのはスバル軍団。初代『レオーネ』のツインキャブ搭載車である4ドアセダンSTとクーペGSR、それにエステートバン4WDがそろい踏み。しかも『ff-1』のバンやシングルナンバーの『360』、2代目の7人乗り『ドミンゴ』も加わり、現在の「SUBARU」とはまるで違った「富士重工」の匂いプンプンの世界を再現していた。

このほか、1950年代に日産でライセンス生産された『A50ケンブリッジ』や、ハチロクの北米仕様車トヨタ『カローラスポーツ』GT-S、2桁ナンバーの初代マツダ『ロードスター』、フランスベット製のキャンピングトレーラーをけん引したトヨタ『ランドクルーザー』40ミドルタイプ、巨大かつ流麗なGM『ビュイック・ロードマスター』など、かなり”濃い”レア車が並んだ。

100台のキャパシティがある駐車場にはこうした名車や希少車などが次々と出入りし、会場は満車に近い状態に。平野さんは「SNSから口コミでも広がり、こんなに集まってもらってありがたいです。オールジャンルで、普段中々見られないクルマやオーナーさん達と交流が出来て、とても楽しいミーティングになりました。これが自分がやりたかったこと。大満足です!」と、初の開催に感激した様子。「今後は年に2~3回くらい出来たらなと考えてます」と話していた。

《嶽宮 三郎》

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