BMWグループの投資部門のBMW i Venturesは、ゼロ廃棄物・ゼロ排出の未来を目指す先駆的な金属生産企業、フェニックス・テイリングスに出資すると発表した。
エンビジョニング・パートナーズが主導し、ヤマハモーターベンチャーズやエスケープ・ベロシティも参加したシリーズBの資金調達により、フェニックス・テイリングスは年間約200トンのレアアース金属を生産する規模にまで処理能力を拡大する予定だ。
フェニックス・テイリングスは、マサチューセッツ州ケンブリッジの裏庭で4人の先見性のある共同創業者によって設立された。彼らは現代社会を支える重要な技術に不可欠な金属の生産方法を変革することを決意した。米国エネルギー省や国防総省、マサチューセッツ州の支援を受け、同社は初期の販売契約を確保し、画期的な技術を検証し、世界クラスのチームを結成してこのビジョンを実現しようとしている。
フェニックス・テイリングスは、様々な部品に使用される磁石に不可欠なレアアース金属の精製に焦点を当てる米国のリーディングカンパニー。同社の革新的なプロセスは、従来の鉱石だけでなく、リサイクル材料や「テイリングス」として知られる鉱山廃棄物などの非従来型の原料からも、有害な副産物を生成せずにレアアース金属を抽出する。
