インテルとカルマが共同開発、SDV向けアーキテクチャ発表へ…CES 2025

カルマ・カヴェヤ
カルマ・カヴェヤ全 3 枚

米国のEVメーカーのカルマ・オートモーティブは、インテル・オートモーティブと共同開発中のソフトウェア定義車両アーキテクチャ(SDVA)技術を、1月7日に米国ラスベガスで開幕する「CES 2025」で発表する。

カルマのEVクーペ『カヴェヤ』

両社は2024年、SDVAの共同開発を開始。この技術は2026年モデルのカルマのEVクーペ、『カヴェヤ』から搭載される予定だ。今回のCES2025では、SDVAがパワートレインの性能と航続距離の効率をどのように向上させるかを実演する。

デモンストレーションでは、インテルと共同ブランドのインバーターを展示。このデバイスは、車両のバッテリーから直流(DC)電源を交流(AC)に変換する役割を果たす。最適パルスパターンプログラミングを組み込むことで、車両の電動モーターの制御効率を改善するという。

カルマ・カヴェヤカルマ・カヴェヤ

模擬ダイナモ試験では、高速道路、市街地、駐車、充電の4つの走行プロファイルを示し、ホイールトルク、ホイール回転数、電力、効率を表示。トルクリップル低減と航続距離ブーストのパラメーターを通じて、パワートレインとエネルギーテレメトリを管理する様子を紹介する。さらに、これらのプロセスによって達成されるエネルギー節約量と航続距離の増加も表示される予定だ。

また、カルマ・オートモーティブのマーケス・マッカモン社長は、インテル・オートモーティブのジャック・ウィースト副社長らと共に登壇。インテルの人工知能強化型高性能コンピューティング、インテリジェント電力管理、オープンエコシステムに基づくソフトウェア定義ゾーンコントローラーの組み合わせが、より持続可能でスケーラブル、そして収益性の高い自動車産業の未来をどのように実現するかを紹介する。

カヴェヤに搭載されるインテル・オートモーティブの技術を示すレンダリング画像も展示される。電動モーターやインバーター、バッテリー、配線、選択されたゾーンコントローラー(ZC)、高性能コンピューター(HPC)の配置が詳細に示される予定だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 次期『コペン』はFR駆動に、ダイハツ「K-OPEN」初公開…ジャパンモビリティショー2025
  2. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
  3. 日産の大型SUV『パトロール』、2027年に日本発売へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. ダイハツの次期『コペン』は後輪駆動に!JMSでの発表に、SNSでは「疲れ吹っ飛んだぜ」「可愛らしいのも良い」と絶賛
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る