アウディ『A5』新型のテールライトに採用、第2世代デジタルOLED技術を「CES 2025」出展へ

アウディ A5 新型のデジタルOLEDリアライトパネル
アウディ A5 新型のデジタルOLEDリアライトパネル全 5 枚

自動車用有機EL(OLED)技術を手がけるOLEDWorksは、1月7日に米国ラスベガスで開幕する「CES 2025」に出展する。最新の自動車照明技術を披露する予定だ。

OLEDWorksは、新型アウディ『A5』および『S5』向けのデジタルOLEDリアライトパネルの公式サプライヤーとしてアウディとの継続的な協力関係を発表した。この共同の取り組みにより、Atalaブランドで生産される第2世代デジタルOLED技術(デジタルOLED 2.0)が自動車照明革新の最前線に登場する。

新技術の特筆すべき点は、1パネルあたりのセグメント数が第1世代の6から約60へと10倍に拡大したことである。これにより、高コントラストで精細な表現が可能となった。新型アウディA5およびS5は、この最先端のデジタルOLED技術を搭載し、最大8種類のデジタルライトシグネチャーで車両の外観をカスタマイズできる。

個別に制御可能なセグメントを特徴とするこの技術により、ダイナミックでパーソナライズされた照明デザインが実現し、美観と機能性の両面が向上している。A5およびS5のリアに搭載された6枚のデジタルOLEDパネルには、合計364の個別制御可能なソフトウェア制御セグメントがあり、優れたコミュニケーション能力を発揮する。

アウディ A5 新型のデジタルOLEDリアライトパネルアウディ A5 新型のデジタルOLEDリアライトパネル

アウディが特別に開発したアルゴリズムにより、1秒間に数回新しい画像が生成され、車の生き生きとした個性的な表現を可視化する。さらに、安全性とコミュニケーション機能の向上も図られている。

スウォームデータを使用して特定の静的ライトシグネチャーを自動生成し、他の道路利用者に潜在的な危険を警告する統合警告シンボルを表示する機能も備えている。また、乗員が降車しようとする際に接近車両に警告を発する独自のシグネチャーや、自動駐車モード時のパークアシストの状態表示など、安全性を高める機能が充実している。

OLEDWorksのAtala製品は、超薄型で堅牢、高度にセグメント化されたOLED照明パネルの製作を可能にし、比類のないデザイン柔軟性を提供する。これらの最先端パネルとアウディの革新的で顧客中心のデザインアプローチの組み合わせが、自動車照明の未来を推進している。

CES 2025では、OLEDWorksが最先端の照明技術とアウディ『SQ6 e-tron』に搭載されたOLED 2.0を展示する予定だ。

《森脇稔》

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