トヨタ「Woven City」2025年秋以降ローンチへ、第1フェーズ完成を発表…CES 2025

「Woven City」の第1フェーズ建設が完了し、2025年秋以降にローンチすると発表した豊田章男会長
「Woven City」の第1フェーズ建設が完了し、2025年秋以降にローンチすると発表した豊田章男会長全 7 枚

トヨタ自動車は1月6日、「CES 2025」において、モビリティのテストコース「Woven City」の第1フェーズ建設が完了し、2025年秋以降のオフィシャルローンチに向けて準備を本格化すると発表した。

Woven Cityは、静岡県裾野市のトヨタ自動車東日本の東富士工場跡地に建設されている実証都市だ。2021年2月に地鎮祭を執り行い、2024年10月末には第1フェーズの建物が完成した。環境への配慮やクオリティ・オブ・ライフの向上など、人間中心の取り組みが評価され、日本初となる「LEED for Communities」でプラチナ認証を取得している。

この都市では、トヨタグループ企業だけでなく、外部の企業やスタートアップ、起業家なども「Inventors(発明家)」として参加し、モビリティの拡張を目指した実証実験を行う。住民や訪問者は「Weavers(織り手)」と呼ばれ、実証実験へのフィードバックを通じて価値を共創する役割を担う。

トヨタの未来都市「Woven City」の第1フェーズが完成トヨタの未来都市「Woven City」の第1フェーズが完成

オフィシャルローンチ時点では、トヨタやWoven by Toyota(WbyT)などの関係者とその家族約100名が居住する予定だ。その後、外部のInventorsやその家族にも拡大し、最終的には第1エリアで約360名、将来的には2000名程度の居住を見込んでいる。

トヨタとWbyTは、Woven Cityを通じてモビリティカンパニーへの変革を目指している。単なる移動手段としてのモビリティだけでなく、人、モノ、情報、エネルギーを動かし、モビリティが人や社会のためにできることを増やすことにチャレンジする。

さらに、WbyTはインターステラテクノロジズ株式会社への出資とロケット量産化のサポートを決定し、陸・海・空のモビリティを宇宙にまで拡大する構想も示している。

Woven Cityは、人間中心の街づくりを通じて、モビリティの可能性を広げ、社会課題の解決や新たな価値創造を目指す壮大な実験場となる。2025年秋の本格稼働に向け、今後の展開が注目されている。

《森脇稔》

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