マツダ 毛籠社長「エンジン開発をあきらめない」…東京オートサロン2025

マツダの毛籠勝弘代表取締役社長兼CEO(東京オートサロン2025)
マツダの毛籠勝弘代表取締役社長兼CEO(東京オートサロン2025)全 7 枚

マツダは、1月10日に開幕した東京オートサロン2025に出展、10日の記者会見で毛籠勝弘代表取締役社長兼CEOは「マツダはエンジン開発をあきらめない」と強調した。電動化が進むカーボンニュートラル時代においても、エンジン好きのマツダは、エンジン開発の情熱を持ち続ける。

毛籠社長は「昨2024年のオートサロンで話したロータリーエンジン開発部門の再結成。その後どうなったか気になっている人も多いのではないか」とスピーチを切り出した。毛籠社長によるとロータリーエンジンのエミッション適合性の開発は着実に進展しているという。「最難関の北米ミッションへの適合ロードマップを手に入れるなど、手応えを感じている」

毛籠社長は、「カーボンニュートラル燃料が現実味を帯びてくる中で、エンジンは不可欠な技術だ」と語る。マツダは、ロータリーエンジンやSKYACTIV-Zエンジンの開発を通じてエミッション適合技術を強化、またスーパー耐久シリーズでは、2022年よりカーボンニュートラル燃料のバイオ燃料の実証実験をしている。

「カーボンニュートラル燃料は既存の燃料と比べると70%から90%のCO2低減効果があるとされる。既存の燃料に10%程度カーボンニュートラル燃料を混ぜると、使われている車の約8%を、CO2を排出しない車に変えた効果が見込まれる。日本ではおよそ650万台の車がカーボンフリーになるわけで、これは新車販売台数の1年分だ」

さらにCO2排出をゼロにするだけではなく、大気中のCO2を削減していくことが必要であるとし、「スーパー耐久レースでCO2回収技術の実証実験の準備を進めている。走れば走るほどCO2を減らすことができる技術の実現に取り組む」とした。

《高木啓》

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