「手元にあると毎日が楽しくなる」スズキ『スイフトスポーツ』最終モデル、開発者が語る「推しポイント」…東京オートサロン2025

スズキ スイフトスポーツ ZC33S ファイナルエディション(東京オートサロン2025)
スズキ スイフトスポーツ ZC33S ファイナルエディション(東京オートサロン2025)全 16 枚

スズキは「東京オートサロン2025」で、『スイフトスポーツ』の最終を記念する期間限定モデル『スイフトスポーツZC33S Final Edition』を公開した。2025年3月19日に販売を開始し、同11月までの期間限定生産となる。

このクルマのコンセプトについて、スズキ商品企画本部四輪B/C商品統括部チーフエンジニアの小堀昌雄さんは、「走りに関しては高く評価されているので、より持つ喜びに力を入れよう。手元に置いてあると毎日が楽しくなれるようにというものをより強く出している」と述べ、それを特別仕様という形で設定した。

スズキ スイフトスポーツ ZC33S ファイナルエディション(東京オートサロン2025)スズキ スイフトスポーツ ZC33S ファイナルエディション(東京オートサロン2025)

そこで、標準のスイフトに設定されたフロンティアブルーをスイフトスポーツで初採用し、ルーフをブラックにする2トーンとした。また、「グリルやフォグランプベゼルを塗装にしたことで、太陽があたると顔がキラキラと光る。そうすると、他とは違う特別感を感じてもらえるだろう」という。

さらにホイールは切削加工を止めて黒塗装に変更。これは、フロントとサイドのスポイラーとリアアンダーガーニッシュが黒であることから、ホイールも黒にすることで、「ぎゅっと締まった感じになった」と小堀さん。そこに赤く塗られたブレーキキャリパーを装備したことで、よりインパクトを与えている。

Cピラーには専用デカールが配された。「Z33Sというロゴを入れ、左右で続き文字にしている」。

スズキ スイフトスポーツ ZC33S ファイナルエディション(東京オートサロン2025)スズキ スイフトスポーツ ZC33S ファイナルエディション(東京オートサロン2025)スズキ スイフトスポーツ ZC33S ファイナルエディション(東京オートサロン2025)スズキ スイフトスポーツ ZC33S ファイナルエディション(東京オートサロン2025)

インテリアは助手席前やドアアームレスト、センターコンソールにマフラーが焼けたような印象を与えるヒートグラデーションを採用。同時に助手席前とセンターコンソールにはZ33Sのロゴが入れられ、「スポーツ感覚をより強く出している」と述べる。

前述の通りフロンティアブルーのボディーカラーが印象的だが、スイフトスポーツといえばチャンピオンイエローも外せない。小堀さんもこれは同意見で、この特別仕様車にも設定し、「一定数の販売は見込めるだろう」とのこと。

「チャンピオンイエロー」のスズキ スイフトスポーツ ZC33S ファイナルエディション「チャンピオンイエロー」のスズキ スイフトスポーツ ZC33S ファイナルエディション

また、このチャンピオンイエローについて、「皆さんグループ感覚を持っており、すれ違ったりするとお互いピースサインを送り合うという話を聞く。この色を買う人は好きな人が多いので、それをお互い認め合ってるような雰囲気があるようだ」というエピソードを教えてくれた。

最後に小堀さんは、「日常の中で特別なお気に入りのものが手元にあると、それだけで毎日やる気が少し上がる。このファイナルエディションでもそういう気持ちが少しでも芽生えたらと期待している」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 日産の小型SUV『キックス』新型、予約販売をブラジルで開始
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る