VWのコンパクトクロスオーバーSUV、『Tロック』次期型を目撃…ゴルフRとパワートレイン共有?

VW Tロック 次期型のプロトタイプ
VW Tロック 次期型のプロトタイプ全 27 枚

フォルクスワーゲンVW)のコンパクトクロスオーバーSUV、『Tロック』次期型プロトタイプをスクープ班のカメラが捉えた。ワールドプレミアは2025年内と予想される。

VW『Tロック』次期型プロトタイプ

初代となる現行型は2017年に登場、2021年にはフェイスリフトが行なわれ、いよいよ第2世代へバトンタッチされる。新世代は、2024年初めに『ゴルフMk8.5』で導入された「MQB Evo」アーキテクチャや、最新の電動パワートレインなど、技術的進歩の恩恵を受けると予想されている。

現行Tロックは、現代のモデルサイクルからすると古さを感じられるタイミングだが、市場では決して過去のモデルになっておらず、今もVWに利益をもたらしている。現に、2024年1月から11月まででヨーロッパで4番目に売れた車であり、年末までその地位を維持する可能性が高い。

Tロックは、VWラインナップの中で「ゴルディロックスゾーン」=ほどほどのちょうどいい環境に配置されており、小型の『Tクロス』とより大型『ティグアン』との間に快適に収まっている。この位置は次世代でも変わらないだろう。そして市場では、ファンキーなトヨタ『C-HR』や洗練されたヒョンデ『コナ』など、同様のサイズの競合車に向き合うことになる。

初めてTロック次期型のプロトタイプが目撃されてから約1年が経過しているが、今回捕捉されたプロトタイプには、いまだに厳重なカモフラージュが施されている。スウェーデン北部で捉えた開発車両は、偽のヘッドライト、偽のテールライトステッカー、巧妙に偽装されたバンパーを備えている。

プロトタイプのキャビンとプロポーションから判断すると、VWは次期型で「革命」ではなく「進化」を目指している様子。シルエットは馴染みがあり、変更は急進的というよりは慎重なもののようで、量産型では、“ベイビーティグアン”のイメージを期待していいだろう。

インテリアは、アップデートされたゴルフから多くを流用し、より大きく、より使いやすいタッチスクリーンを採用、上位グレードでは12.9インチまで搭載されると予想される。また、素材の品質が向上し、先進運転支援システム(ADAS)が機能リストの中心となることはほぼ間違いない。

パワートレインについては、間もなく登場する『ポロ』のフェイスリフトとともに、Tロック次期型でVWの内燃駆動駆動ラインアップの刷新を完了する。VWは以前、Tロック次期型がVW最後の新型内燃機関モデルになると述べていたが、電動化計画の変更を考えると、Tロック次期型以降のパワートレインは不明だ。

Tロック次期型には、おそらく最高出力272psを発揮する1.5リットル・ガソリンターボ+電気モーターのプラグインハイブリッドなどが期待され、「TロックR」が復活するなら、「ゴルフR」とパワートレインを共有するはずだ。

《APOLLO NEWS SERVICE》

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