BASF、EVの安全性向上に貢献する新素材を開発…高い耐久性が特長

BASFが新開発した難燃グレードのポリフタルアミド(PPA)素材「Ultramid T6000」
BASFが新開発した難燃グレードのポリフタルアミド(PPA)素材「Ultramid T6000」全 1 枚

化学大手のBASFは、新たに開発した難燃グレードのポリフタルアミド(PPA)素材「Ultramid T6000」が、電気自動車(EV)の端子台に採用されたと発表した。この新素材は、EVのインバーターとモーターシステムの安全性を大幅に向上させるという。

Ultramid T6000は、従来のPA66とPA6Tの性能ギャップを埋めるソリューションだ。特に高湿度や高温環境下で優れた機械特性と誘電特性を発揮し、複雑な自動車用途に適している。また、加工が容易で工具への腐食が少ないため、製造プロセスの効率化にも貢献する。

新素材の最大の特徴は、マイナス40度からプラス150度までの熱衝撃に1000サイクル耐えられる高い耐久性だ。これにより、EVの電気システムの信頼性が大幅に向上する。さらに、端子台や高圧バスバーに優れた電気絶縁性を提供し、800Vプラットフォームを採用する車両の安全性を飛躍的に高める。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. 【三菱 デリカミニ 新型】インテリアはバージョン0.8から「2.0」に進化! 専用開発で実現した“らしさ”とは
  2. ヤマハのネオレトロ『XSR900』、外装キットが国内20%超の装着率で「嬉しい誤算」その理由とは?
  3. 伝説のスラントノーズ復活か? ボルシェ 911 が「フラッハバウ」導入へ
  4. レクサス NX、電動モデルのラインナップを拡充…2026年型を米国発表
  5. 「ほぼ未使用」のスーパーカー20台、匿名バイヤーに一括売却へ その総額は…
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る