アマゾン、メルセデスベンツに新型EVトラックを200台超発注…過去最大規模

アマゾンが200台を超えるメルセデスベンツの新型EVトラック『eActros 600』を発注
アマゾンが200台を超えるメルセデスベンツの新型EVトラック『eActros 600』を発注全 4 枚

ダイムラートラックは、アマゾンから200台を超えるメルセデスベンツの新型EVトラック『eActros 600』を受注したと発表した。これはアマゾンにとって過去最大の電動トラック発注であり、メルセデスベンツ・トラックスにとっても史上最大の電動トラック受注となる。

アマゾンが200台超を発注したメルセデスのEVトラック

アマゾンが発注したのは、メルセデスベンツの最新フラッグシップEVトラック、eActros 600だ。このトラックは、アマゾンの中距離ネットワークにおける高走行距離ルートで使用される予定で、フルフィルメントセンター、仕分けセンター、配送ステーション間で貨物コンテナを輸送する。

具体的な配備計画としては、140台以上が英国で、50台以上がドイツで運用される。これらのゼロエミッション車両により、年間3億5000万個以上の荷物が排気ガスを出さずに輸送されると見込まれている。

eActros 600は、600kWh以上の大容量バッテリーと新開発の高効率電動駆動軸を搭載しており、1回の充電で500kmの走行が可能だ。これは、40トンの総合重量での実用的な条件下での数値であり、運転スタイルやルートによってはさらに延長できる可能性がある。

さらに、法定の運転手休憩時間中に中間充電を行えば、1日1000km以上の走行も可能となる。現在はCCS充電で最大400kWの充電が可能だが、将来的にはメガワット充電にも対応する予定だ。

外観は、ミニマリストデザインと空力性能を重視した新しいスタイルが特徴的だ。メルセデスベンツ・トラックスは、車両技術、コンサルティング、充電インフラ、サービスを含む総合的な輸送ソリューションを提供する「TruckCharge」ブランドも展開している。

eActros 600は2024年末から、ドイツのヴェルト・アム・ラインにあるメルセデスベンツの工場で量産が開始されている。

この大規模な電動トラック導入は、物流業界における持続可能性への取り組みを加速させる重要な一歩となる。

《森脇稔》

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