日立ソリューションズが車載ソフト検証ツール発売、SDV向け技術も出展へ…オートモーティブワールド2025

「AutoCrypt Security Fuzzer」 の特長
「AutoCrypt Security Fuzzer」 の特長全 1 枚

日立ソリューションズは1月22日より、韓国Autocrypt社の車載ソフトウェア開発向けファジングテストツール「AutoCrypt Security Fuzzer」の国内販売を開始すると発表した。

自動運転や電気自動車、コネクテッドカーの進展により、車載ソフトウェアの大規模化・複雑化が進んでいる。それに伴い、外部からのサイバー攻撃リスクも高まっており、自動車のサイバーセキュリティ対策が急務となっている。

国際規格ISO/SAE 21434への準拠に向け、「AutoCrypt Security Fuzzer」は車載ソフトウェア開発に特化したファジングテストツールだ。通信プロトコル仕様に基づく高精度なテストケースを自動生成。ECUや車載システム単位など、テスト対象に合わせて最適なテストの自動実行を実現する。判定結果の分かりやすいレポート出力と再テストの効率的な実施が可能という特長もある。

このツールは、ECUの診断通信の国際規格ISO14229-1:2020で定められたUDSの全26個のSIDをサポートし、100万件以上のテストケースを自動作成する。また、テスト中は車載システムからの応答の有無に関わらず、脆弱性の検知が可能だ。

日立ソリューションズは長年、モビリティ事業やセキュリティ事業に取り組んできた。今回の「AutoCrypt Security Fuzzer」の提供開始により、ISO/SAE 21434準拠をワンストップで支援する「自動車サイバーセキュリティソリューション」の一環として、より安全で快適な人と車の調和を支援するスマートモビリティ事業を通じ、SXの推進に貢献していく。

なお、日立ソリューションズのモビリティ事業について、これまでに発表したソリューションを、1月22日から23日に東京ビッグサイトで開催される「オートモーティブ ワールド2025 第2回 SDV EXPO 車載ソフトウェア開発展」に出展する予定だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  2. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  3. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  4. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  5. 今どき? ダウンサスが注目される理由とは…夏のカスタムHOW TOまとめ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る