京セラ、「ミリ波センシング」や「カメラ-LIDARフュージョンセンサ」など最新技術を披露…CES 2025

CES 2025、LVCC(ラスベガスコンベンションセンター)のWestHallに出展した京セラ
CES 2025、LVCC(ラスベガスコンベンションセンター)のWestHallに出展した京セラ全 9 枚

京セラは、1月7日から10日に米国ネバダ州ラスベガスで開催された「CES 2025」に出展。"Technology Advancing Mobility, for Engineers Driving the World Forward"をコンセプトに、京セラグループの総合力と最先端技術をデモを通して紹介した。

北米初展示となった「ミリ波センシング」は、ミリ波により微小な振動を高精度に検知できるため、車内や浴室などでも正確に心拍数を測定して体調の変化を把握できる。これによりプライバシーと安全を両立しつつ、ドライバーモニタリングやヘルスケアにも応用でき、コネクテッドでつながっていれば、即座に緊急通報など外部への通知も可能となる。

北米初展示となった「ミリ波センシング」

「カメラ-LIDARフュージョンセンサ」は、カメラとLiDARを一体化し、同じ光軸上にリアルタイムでカメラの画像データと距離データを重ねることを可能にした。これによって、LiDARで形状と距離を認識し、同時にカメラによって表裏も把握することができる。得られる解像度も極めて高く、LiDARで見ているものはカメラで見ているものとイコールの関係にある。京セラによれば、これは世界初のユニットとということだ。

また、独自設計のMEMSミラーを使うことで高い耐久性も実現。自動運転車両での障害物検知はもちろん、船舶や重機などに展開することも可能で、すでに実証実験などを通して運用が始まっている段階にあるという。

「カメラ-LIDARフュージョンセンサ」

ユニークさで目を引いたのが「高精細 空中ディスプレイ」だ。歪みによる画質劣化を最小限に抑え、高画質を維持したままでリアリティな高画質の虚像を表示することを可能としている。曲面ミラーだけを使用することで、光利用効率が向上したことがその要因となっており、これは虚像の高輝度表示にもつながる。また消費電力も抑えられるという。


《会田肇》

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