トヨタ、障がい者向け移動支援ナビアプリの実証実験開始…フランスのパートナーと協力

障がい者向けの移動ナビアプリ/Andyamo社
障がい者向けの移動ナビアプリ/Andyamo社全 3 枚

トヨタ・モビリティ基金(TMF)は、フランスのヴィシー市および3社のパートナー企業と共同で、障がい者向け移動ナビゲーションアプリの実証実験を開始したと発表した。

この取り組みは、身体能力に関係なく全ての人が自立的に安全に移動できる社会の構築を目指すものだ。

実証実験は2026年1月にかけて、ヴィシー市街地および同市総合スポーツセンター(CREPS de Vichy)の敷地内で行われる。TMFは、障がい者支援に実績のあるヴィシー市の協力のもと、革新的な技術を持つフランスのスタートアップ企業3社と連携している。

Andyamo社は市内とスポーツ施設間の移動を支援するマルチモーダルなナビゲーションアプリを提供する。Okeenea社はスポーツ施設内のマッピングと音声アシスト機能付きアプリ「Evelity」を担当。Genny Factory社はコネクテッド車いす技術を活用し、市内の路面状況や勾配などの歩道情報を収集する。

この実証実験を通じて、TMFは他の都市や地域でも展開できるアプリケーションの開発を目指している。今後、より多くのパートナーやイノベーターとの協力を通じて、移動に困難を抱える人々のシームレスな移動の実現に向けた取り組みを推進していく。

トヨタ自動車は創業以来、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指してきた。2014年8月に設立されたTMFは、モビリティを通じた豊かな社会づくりへの貢献に向けて、世界中で移動課題への対応をはじめとした幅広いプロジェクトに取り組んでいる。

この実証実験は、障がい者の自立と社会参加を促進する重要な一歩となる可能性がある。技術革新と社会的包摂の融合により、より多くの人々が自由に移動できる未来の実現に向けた取り組みとなる。

《森脇稔》

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