ミシュラン「プライマシー5」誕生! 進化した静粛性&ウェット性能の実力とは?

ミシュラン プライマシー5
ミシュラン プライマシー5全 20 枚

プレミアムコンフォートタイヤとして高い人気を誇るミシュランの「プライマシー」がモデルチェンジし最新の「プライマシー5」として登場した。

「プライマシー5」は「プライマシー4+」と「プライマシーSUV+」の後継モデルに当たる。「プライマシー5」はウェット路面での安全性を強化しながら、ロングライフと快適なコンフォート性能の両立を目指して開発された。

ショルダー部の縦溝の幅を広げた「ロングラスティングスカルプチャー」と呼ばれるトレッドパターンた高い排水性能を実現。太い横溝と細い横溝を組み合わせることでブロックのエッジ数を増加させ、静粛性を損なうことなく排水性能、エッジ効果を増大。「プライマシー4+」に比べると、新品時だけでなく摩耗時でも溝の体積が10%以上増加しており、高いウエット性能を実現している。

新世代のトレッドコンパウンドとして採用された「ファンクショナルエラストマー3.0」は、濡れた路面でのグリップ性能、転がり抵抗、耐摩耗性を高い次元でバランス。

プライマシーシリーズの静粛性の高さの源である「サイレントリブテクノロジー」も進化しジェン3となった。従来どおり3本のセンターリブをまたぐように配置されるが、主溝接続部の角度が最適化されたことにより、ブロックエッジ部分の剛性をアップ。ブロックの振動を抑制することでノイズの軽減とともに耐摩耗性の向上を図った。

さらに内部構造の最適化や溝の量と配置の最適化することで、製造時の精度を向上。より真円度の高いタイヤに仕上げることに成功している。

プライマシーシリーズのデザインの特徴となっているのが、サイドウォールのベルベットのような漆黒の部分。プレミアムタッチと呼ばれるこの漆黒部分は0.1mm単位まで計算されたもので、タイヤに当たった光のうち98%を吸収することで実現している。

「プライマシー5」は16インチが9サイズ、17インチが15サイズ、18インチが12サイズ、19インチが5サイズ、20インチが1サイズの計42サイズがラインアップされる。発売は3月1日より順次。

ミシュランは環境への影響を最小限に抑えるための取り組みを進めており、2050年までに100%持続可能な素材を使用したタイヤを実現することを目標としている。MICHELIN PRIMACY 5もその一環として開発されたものであり、2030年に向けた戦略の一環として、リサイクル素材の使用拡大や製造工程の効率化にも取り組んでいる。これにより、環境負荷の低減を図りつつ、ドライバーにとってより快適で安全な走行を提供することを目指している。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る