スズキが増収増益、為替効果・販売台数増と国内四輪の価格改定が牽引…第3四半期決算

通期に貢献できそうにないスズキ・ジムニーノマド
通期に貢献できそうにないスズキ・ジムニーノマド全 7 枚

スズキは2月6日、2025年3月期第3四半期累計の連結業績(2024年4月1日~12月31日)を発表した。為替の影響や販売台数の増加により増収増益となった。特に国内四輪事業の価格改定やモデルミックス改善が貢献した。また固定費の増加や仕入先基盤強化の影響を、増収や原価低減でカバーしている。

●為替影響や販売台数増、価格改定やモデルミックス改善が貢献

売上収益は対前年同四半期11.7%増の4兆2837億1700万円、営業利益は29.2%増の4797億2000万円、税引前四半期利益は25.9%増の5480億1300万円、四半期利益は25.3%増の3920億6300万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益31.5%増の3117億0300万円となった。

売上収益は販売台数の増加、価格改定、および為替影響により増収となった。営業利益は、研究開発費や労務費など固定費の増加、および仕入先基盤強化の取組みによる影響を、増収効果や原価低減によりカバーし、増益となった。

●四輪、二輪とも増収増益

事業別セグメントでは、四輪事業は増収増益。売上収益は3兆9004億円で、前年同期に比べ12.2%増加した。営業利益は4235億円で、32.7%増加した。販売台数は、日本、パキスタン、中近東で増加しグローバル合計で236万3000台となり、3.5%のプラス。

二輪事業も増収増益だった。売上収益は2953億円で、前年同期に比べ11.0%増加した。営業利益は311億円で、11.6%増加した。主にインドでの販売拡大が増収増益に寄与した。販売台数は、インドのほか中南米、欧州でも増加し、グローバル合計では154万8000台となり、7.1%のプラス。


《高木啓》

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