スズキは、英国最大の17歳以下向け運転教習所「ヤングドライバー社」に、『スイフトハイブリッド』170台を納車したと発表した。この大規模な納車により、年間15万回以上の運転教習が実施される見込みだ。
ヤングドライバー社は16年間で約150万回の教習を行い、卒業生の事故率を大幅に低下させてきたと自負する。同社の卒業生が運転免許取得後6か月以内に事故を起こす割合は3.3%で、全国平均の20%を大きく下回っている。
イアン・ムリンガニ氏が率いる同社は、英国内72か所で10~17歳を対象に年間約15万回の教習を実施。また4~10歳向けには、同社独自のファイアフライスポーツEVを使用した教習も行っている。

ムリンガニ氏は「既存のオペル『コルサ』の代替を検討した結果、スイフトが明確な勝者となった」と述べている。選定の基準は、製品の品質と耐久性、低CO2排出量と燃費、そして初心者ドライバーにとっての運転のしやすさという。
スズキの英国部門の自動車ディレクター、デビッド・ケイトリー氏は「170台のスイフトハイブリッド車をヤングドライバー社に供給できることを大変嬉しく思う」とコメントしている。

ヤングドライバー社が導入するスイフトは、160台が1.2リットル3気筒12Vマイルドハイブリッドエンジンを搭載し、81hpを発揮。残りの10台は、特別な支援が必要な若いドライバー向けにCVTトランスミッション付きのモデルが選ばれた。
同社は、スイフトの公式燃費が64.2mpg(27.3km/リットル・マニュアル車)であることから、従来の車両と比較して燃料費だけで約2万ポンドの節約を見込んでいる。また、CO2排出量も99g/kmと、従来車の117g/kmから大幅に削減されている。