横浜ゴム、世界初のマルチスケール路面ゴム摩耗予測モデルを構築

凹凸路面上を滑るゴムの摩耗プロセス
凹凸路面上を滑るゴムの摩耗プロセス全 2 枚

横浜ゴムは、ゴム摩擦研究の第一人者のB. N. J. Persson博士との共同研究により、世界で初めてマルチスケールの凹凸路面におけるゴム摩耗率と摩耗粉粒子のサイズ分布を予測する理論モデルを構築したと発表した。

この画期的な研究成果は、米国物理協会の学術誌『The Journal of Chemical Physics』の2025年2月21日号で表紙論文に選ばれた。

Persson博士は、ゴム摩擦を含む接触、摩擦、摩耗、潤滑に関する研究の世界的権威。博士は、ドイツのペーター・グリューンベルク研究所や中国の蘭州化学物理研究所に所属しているほか、ゴム業界をはじめとする企業を支援するコンサルタント会社「マルチスケールコンサルティング」を運営している。

横浜ゴムは、長年のゴム研究における実績と高い技術開発力が認められ、マルチスケールコンサルティングと契約を結び、Persson博士とともにゴムと路面の摩擦・摩耗に関する研究を進めてきた。今回、理論化が難しかった凹凸路面上のマルチスケール(ナノ~センチレベル)におけるゴム摩耗挙動の理論モデルを世界で初めて構築した。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  2. トヨタ『カローラ』米2026年モデル、新デジタルメーター搭載で今秋発売へ
  3. 新型ドゥカティ『パニガーレV2S』日本上陸に「スイングアームアームすげー」「日本じゃ全力は使えない」など驚きの声
  4. 125ccスクーターでもここまで違う!? スズキ『バーグマン』とヤマハ『NMAX』を徹底比較
  5. ホンダ『プレリュード』新型、シビック タイプRのサスペンションとブレーキ技術搭載へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る