レクサスNXの音質革命! 純正を活かした“簡単&高音質”カスタムの秘密[Pro Shop インストール・レビュー]レクサス NX350h by ブリーズ 後編

レクサスNXの音質革命! 純正を活かした“簡単&高音質”カスタムの秘密[Pro Shop インストール・レビュー]レクサス NX350h by ブリーズ 後編
レクサスNXの音質革命! 純正を活かした“簡単&高音質”カスタムの秘密[Pro Shop インストール・レビュー]レクサス NX350h by ブリーズ 後編全 9 枚

奈良県のブリーズには複数台のデモカーが用意されている。その一台が今回紹介するレクサス『NX350h』だ。導入しやすく、なおかつ高音質化の効果が高い、そんな幅広いユーザー層に受け入れられるシステム&インストールを施したので詳細を見ていくこととした。

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◆純正オーディオとスマホを無線接続することで
高音質化とステアリングリモコンの操作性を両立

今回紹介するのはブリーズのデモカーであるレクサスNX350hだ。デモカーという性格上、多くのユーザーが共感する部分を備えることで、これまで本格的なシステムを組んでこなかったユーザーにも、“オーディオを始めてみたい”と思えるきっかけを与えてくれる仕様や装備が込められているので、注目してみた。

NXのインストール上のテーマになったのは“大げさにならないシステム”。大加工したりヘビーなシステムを組むのでは無く、ちょっとしたグレードアップで十分な高音質を得るというものだ。そのひとつになったのが純正オーディオの使い勝手をスポイルしないで高音質を両立させることだった。

オーディプレイヤーには普段使っているスマホを利用するライトなシステム。それでいながら音声信号は有線接続でDSPアンプのヘリックスVエイトDSPに入力するシステムとした。使い勝手の面でこだわったのはスマホをブルートゥースで純正オーディオと無線接続する点。こうすることで純正ディスプレイに再生中の楽曲データなどを表示することができるのがまずは魅力、さらにステアリングリモコンを使ってボリューム、トラックチェンジの操作なども行えるので、純正ライクな操作感を損なっていないのも使い勝手が良い。純正システムの使いやすさはスポイルしたくないというユーザーにも受け入れやすいシステムとなっている。

◆ダッシュ上の純正スピーカー位置を生かしつつ
中高域をカバーするスピーカーで高音質化を狙う

もうひとつのポイントはツイーターのセレクトだ。今回のデモカーであるレクサスやトヨタ系のクルマで近年多いダッシュ上に上向けに設置されている中高域スピーカー。これをグレードアップすることで音質は大きく改善される。しかし高域に限定したツイーターを取り付けるとドアのミッドバスとの間をつなぐミッドレンジが欲しくなってしまう。そこでブリーズのデモカーであるNXにはコーン型のワイドレンジを再生できるツイーターをチョイスしたのが見どころ。該当するスピーカーとしてDLSの2ウェイモデルであるRZ6.2Qをチョイス。このスピーカーシステムには50mmのワイドバンドツイーターを備えているのが特徴だ。

このツイーターはコーン型を採用しているため純正パッシブネットワークのクロスポイントは1.5kHzと一般的なツイーターに比べるとかなり低く、高域のみならず中域までをダッシュ上で再生することができるのが特徴。NXのような純正スピーカー取り付け位置を利用しつつバランスの取れたサウンドを再生するには、ダッシュ上に設置するスピーカー選びがポイントになるという。今回用いたDLSの他にもいくつかのブランドにも近い選択肢があるので、気になるユーザーはブリーズに問い合わせてみると良いだろう。

◆センターやリアスピーカー、サブウーファーは
純正を利用したシンプルシステムとするのも特徴

システム的にはスピーカー交換(2ウェイセパレート)とDSPアンプというかなりミニマムなシステムだが、サウンドはかなり本格的なのが狙い通りの仕上がりとなったレクサスNX。DSPアンプにはフロント2ウェイ、センター、リア、サブウーファーをすべてコントロール&増幅できるように8チャンネルの内蔵アンプを備えたヘリックスのVエイトをセレクト。これ一台ですべてをまかなうシンプルなシステムを構築したのも“大げさにしない”配慮からだ。

しかも、音質面で特に大切なフロント2ウェイに関してはDLSのセパレート2ウェイであるRZ6.2Qを用いるが、センター、リア、そしてサブウーファーは純正ユニットをそのまま利用しているのもこのデモカーの見どころ。もちろんDSPによる調整を全スピーカーに対して施すこと、さらには内蔵のパワーアンプを使った質の高い増幅を行うことで、純正スピーカーと言えどもポテンシャルをフルに発揮させて音質面でのグレードアップを感じさせるサウンドに仕上げている。

高音質にはしたいけど純正をいじりたくない、なるべくユニットの交換&ムダは出したくないといったニーズを持ったユーザーにも、すんなり受け入れられそうなこのシステム。クルマの格に合わせた高音質を得られるシンプルなシステムアップをプランするには絶好のサンプルケースとなるだろう。次回の後編では、高音質化のためにこだわったプロショップならではの+αのワザも紹介しよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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