スマホ連携&高音質化!「メインユニット」を換えずに快適ドライブ[サウンドユニット・選択のキモ…メインユニット編]

交換しづらい「純正メインユニット」の一例。
交換しづらい「純正メインユニット」の一例。全 4 枚

愛車のサウンドシステムのアップグレードに興味を抱くドライバーに向けて、音響機材の選択法を多角的に解説している当コーナー。当章では「メインユニット」の選び方を説明してきたが、今回はその番外編としてメインユニットを換えにくい場合について説明する。

◆「メインユニット」を交換し難い場合でも、使い勝手に不満があれば…

さて昨今は、「純正メインユニット」を外しにくい車種が増えている。周辺パネルと一体化していたり、いわゆる“DIN規格”ではなかったりする場合が多いのだ。さらにはオーディオ以外の機能を持つものもあり、外してしまうとそれら機能が使えなくなる。

しかし純正メインユニットを交換したいと思うドライバーは少なくない。そうであったときにはどうすれば良いのかというと……。

対処法はさまざまあるが、交換したい理由によってチョイスすべき方法が変化する。まずは「スマホ連携力」に不満がある場合について説明していこう。

近頃は車内でもスマホにて音楽を聴いているドライバーが実に多いが、そうする際には「Bluetooth接続」を行えると便利だ。それが可能なら、コードが不要となり曲送り等の主要な操作をメインユニット側でも行える(ステアリングリモコンでも行える場合もある)。そして、都度の接続が自動で完了する。しかし愛車の純正メインユニットがBluetoothに対応していないと、いっそメインユニットを換えたくなる……。

「FMトランスミッター」の一例(セイワ・BTF110)。「FMトランスミッター」の一例(セイワ・BTF110)。

◆Bluetoothに対応した「FMトランスミッター」を使えば、悩みが解消!

そんなときは、Bluetoothに対応した「FMトランスミッター」の導入を検討しよう。これを使えばスマホとFMトランスミッターとをBluetoothでワイヤレス接続でき、FMトランスミッターと純正メインユニットとをFM電波で繫げられる。そして高機能なFMトランスミッターを選べば曲送り等の主要操作を装備されている物理スイッチにて行える。もちろんFMトランスミッターとスマホは1度ペアリングをしておけば、以後は都度、自動で接続が実行される。

また、愛用の純正メインユニットに「HDMI入力端子」が不装備でミラーリングを行えないことが不満点なら、「HDMI変換アダプター」の導入が吉と出る。これを使えば、スマホのデジタル信号をアナログ信号へと変換できるので、純正メインユニットに装備されているアナログの外部入力端子にてその信号を取り込める。

「パワーアンプ内蔵DSP」の一例(ゴールドホルン・DSPA406)。「パワーアンプ内蔵DSP」の一例(ゴールドホルン・DSPA406)。

◆音に不満があるのなら、「パワーアンプ内蔵DSP」の導入で悩みが解消!

そして「音を良くしたい」がゆえに交換したいと思うなら、「パワーアンプ内蔵DSP」の導入を検討しよう。

なおパワーアンプ内蔵DSPとは、音楽信号のコントロールを行うメカである「デジタル・シグナル・プロセッサー(DSP)」と「パワーアンプ」とが一体化したユニットだ。これを導入すればメインユニットを交換せずとも高度なコントロール機能をシステムに付与でき、パワーアンプも高性能化するので確実に音が良くなる。

ちなみにパワーアンプ内蔵DSPのサウンドチューニング機能は、高度なサウンドチューニング機能を内蔵しているメインユニットと比べても高性能で、さらに内蔵されているパワーアンプは一般的な「外部パワーアンプ」並に高音質である場合が多い。

そしてそれにスマホをダイレクトに接続すると、システムの最上流からスピーカーの手前までをより高性能なものへと刷新できるので、ガラリと音が良くなる。

今回は以上だ。次回は、どうしても純正メインユニットを換えたい場合の“奥の手”について解説する。乞うご期待。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  5. 自動車購入の落とし穴! 公取協・公取委の警告から学ぶ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る