往年のFJ40ランクルを現代的解釈で甦らせた『FJクルーザー』の魅力【懐かしのカーカタログ】

トヨタ FJクルーザー 当時のカタログ
トヨタ FJクルーザー 当時のカタログ全 11 枚

トヨタから『FJクルーザー』が日本で発売されたのは2010年11月のこと。2003年のデトロイトショーでコンセプトモデル、2005年シカゴオートショーでプロトタイプがそれぞれ登場。2006年から北米で販売が開始され、その後、日本市場にもお目見えした。

トヨタ FJクルーザー 当時のカタログ

スタイリングは往年の「FJ40型ランドクルーザー」のエッセンスを取り入れたもの。直立したフロントシールドガラス、丸目ヘッドランプ、ホワイトルーフ、それとフロントのCIロゴではない“TOYOTA”のエンブレムなどは、いかにもFJ40を彷彿させた。

その一方で後ろ側が90度まで開く、両側大開口観音開きドアを採用。乗降性を高めながらFJクルーザーのデザイン上のシンボルにもなっていた。バックドアは横開きとガラスハッチの組み合わせで、使い勝手を高めていた。

乗車定員5名の室内は、ダブルフォールド式で後席が畳める仕組み。ラゲッジスペースは奥行き925~1505mm、幅1085~1450mmを確保。後部の開口部は878mmの高さを確保していた。

オフロード走行を前提にアプローチアングル34度、デパーチャーアングル27度、ランプブレークオーバーアングル28.5度を確保。最低地上高は230mm。シャシーはラダーフレーム構造を採用。対角線にショックアブソーバーを連結させボディの横揺れ、縦揺れを抑える“X-リアス”も設定。

搭載エンジンは4リットルのV6(1GR-FE型・276ps/38.8kgf・m)を搭載し、5速ATが組み合わせられた。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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