韓国のKGモビリティ(KGM、旧サンヨン)は、3月発売予定の新型電動ピックアップトラック『ムッソEV』の予約受付を開始したと発表した。韓国初の電動ピックアップトラックとなる。
ムッソEVは、本格的なSUVをベースにピックアップスタイルを加えた都市型電気自動車だ。広々とした積載スペースと静かな走行性能を特徴とし、レジャーだけでなく日常的な都市走行にも便利に使用できる。
外観デザインは「Handy & Tough」(便利で頑丈)をコンセプトに、ピックアップ特有の力強さと電気自動車のスマートなイメージを調和させている。デッキとボディを一体化させて頑丈さを強調し、グリルなどのディテールはシンプルで洗練されたデザインとなっている。
室内空間は、中型SUV並みの広さを確保。2列目シートは32度までリクライニング可能で、850mmのカップルディスタンス(前席から後席ヒップポイントまでの距離)を確保し、乗員の快適性を最大限に高めている。
バッテリーには、火災リスクが低く耐久性に優れた80.6kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)ブレードバッテリーを採用。1回の充電で最大400km(2WD)の走行が可能だ。また、152.2kWの全輪駆動モーターを搭載し、内燃機関のピックアップと比べて静かなNVH(騒音・振動・ハーシュネス)性能を実現している。

KGMは、車両の火災安全性を高めるため、駐車時に10分ごとにバッテリー状態を自己チェックするシステムを開発。充電時にはバッテリーの電圧と温度を3次元的に管理し、二重三重の安全管理システムを適用している。さらに、韓国最長の10年/10万km保証と、電気自動車バッテリーによる火災時の最大5億ウォンの補償を含む「KGM電気自動車バッテリー安心プログラム」も提供する。
「ムッソEV」の主な仕様には、ユーティリティルーフラック、天然皮革シート、アルパインオーディオシステム、インテリジェントアダプティブクルーズコントロール、12.3インチデジタルクラスター、屋外V2L(Vehicle to Load)コネクター、サンルーフ、AWD、セルフレベライザー、3Dアラウンドビューモニタリングシステムなどが含まれる。
カスタマイズオプションとして、スタイルアップパッケージ(デッキロールバー、ループフラットキャリア)、クリーンデッキパッケージ(スライディングカバー、デッキディバイダー)、アウトドアパッケージ(ループクロスバー、デッキストレージボックス)など、ライフスタイルに合わせた様々な構成が可能だ。
販売価格は、STDグレードが4800万ウォン(約498万円)、DLXグレードが5050万ウォン(約524万円)となっている。