ヤマハ発動機、二輪車業界初の「カーボンニュートラル塗装」ラインが稼働

二輪車業界初のカーボンニュートラル塗装ライン「CN1」をラインオフ
二輪車業界初のカーボンニュートラル塗装ライン「CN1」をラインオフ全 2 枚

ヤマハ発動機は、二輪車用燃料タンクの製品塗装を行う新たな量産塗装ライン「CN1」の稼働を開始した。この新ラインは、二輪車業界で初めてとなるカーボンニュートラルに対応した塗装設備だ。

ヤマハ発動機のカーボンニュートラル塗装ライン

従来の塗装工程では、塗料の加温や塗装ブースの温度・湿度管理、焼付・乾燥などのプロセスで化石燃料が使用されていた。しかし新ラインでは、これらの全工程を電気エネルギーに切り替えることで、オール電化を実現している。

この革新的な取り組みの背景には、ヤマハ発動機の環境への強いコミットメントがある。同社は「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」において、2050年までに事業活動を含むサプライチェーン全体でのカーボンニュートラル達成を目指している。さらに、グループ会社を含む各製造拠点でのカーボンニュートラル実現目標を2035年に設定しており、今回の新塗装ライン導入はその一環だ。

二輪車業界初のカーボンニュートラル塗装ライン「CN1」をラインオフ二輪車業界初のカーボンニュートラル塗装ライン「CN1」をラインオフ

新ラインの開発にあたっては、塗料メーカーとの共同による低温対応塗料の開発や、コンパクトな設備設計、新たな断熱・給気リサイクル技術など、さまざまな技術要件を組み合わせることでオール電化を可能にした。

この技術革新は環境面だけでなく、製品の品質や生産効率の向上にも貢献する。新ラインでは、従来型では実現できなかった新たなカラー表現が可能になるほか、準備工程の簡素化による製造リードタイムの短縮や多品種少量生産への対応力向上、1部品ごとのトレーサビリティの実現、作業環境の改善による働きやすさの向上なども期待できる。

《森脇稔》

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