初代MINI コンバーチブルは、カタログの“仕掛け”もやっぱりミニらしかった【懐かしのカーカタログ】

MINIコンバーチブル(R52)当時のカタログ
MINIコンバーチブル(R52)当時のカタログ全 10 枚

BMW MINIに最初の「コンバーチブル」(R52)が日本に登場したのは、初代(R50)時代の2004年9月のこと。この時に、2001年に登場した3ドアハッチバックもマイナーチェンジを受けている。

MINIコンバーチブル(R52)当時のカタログMINIコンバーチブル(R52)当時のカタログ

写真のカタログは登場時のもので、最初のページに透明のセルロイドに印刷されたコンバーチブルのシルエットを切り離してカッターとして使い、以降の袋とじのページのミシン目を開くように……とある。たぶん「それはもったいない」と思った筆者はコンバーチブルは切り放さず、注意深く以降のページを手で開いたのだが、こんな仕掛けがあるのはいかにもMINIのカタログらしかった。

MINIコンバーチブル(R52)当時のカタログMINIコンバーチブル(R52)当時のカタログ

カタログでは当然ながらソフトトップの開閉手順の説明も載っている。電動でフルオープンまでの所要時間は15秒、途中、前席頭上を最大40cmまで開けられるサンルーフ機能も盛り込まれていた。フルオープン時はZ字状にトップが畳まれ、トノカバーは不要、トランクスペースが確保された上で、2人または4人乗車が可能。

MINIコンバーチブル(R52)当時のカタログMINIコンバーチブル(R52)当時のカタログ

トランクリッドは最大605リットルの容量があり、トランクリッドはクラシック・ミニのように下側に開く。さらにソフトトップがクローズド状態ではトップ後部がハネ上がり、トランクへのアクセスが容易になっていた。見た目は少々重たかったが、その分いかにも堅牢そうなロールオーバーバーも装備。

MINIコンバーチブル(R52)当時のカタログMINIコンバーチブル(R52)当時のカタログ

3ドアハッチバックに準じて、性能違いで「クーパー」とボンネットにエアスクープを備える「クーパーS」の2グレード展開。ソフトトップはブラック、ダークブルー、ダークグリーンの3色があり、ボディカラーは12色が用意されていた。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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